ジャズいポストロック系な TROYKA
TROYKA
今回紹介する TROYKA というバンドは、イギリス出身のバンド。3人組で、傾向的には、Battles に近いタイプのバンド。ジャズな雰囲気をベースにした、変則的なサウンドに、ポストロック系なアンビエント感が混じってきていて、エレクトロとバカテクがまじりあった新しいテイストを作り出すバンド。一部では、"King Crimson for the iPod generation" とも表現されているようなバンド。その最新作 Ornithophobia を聴いてみた。
ジャズとなめると
最初に聴いて感じるのは、そのジャズな雰囲気。普通にフリージャズなバンドなのかなと思わせるような気もして、独自性というとそうでもないんじゃないのと、なめてかかってしまいそうになるのだが、よくよく聞きすすんでいくとそんなことはない、断続的に構成されたサウンドが、突っかかりながら、模索するように進んでいくサウンドは、チャンバーロック系のそれにも近いサウンド構築でもあり、そのサウンドの行く末がどうなっていくのかという暗中模索感が徐々に聴き手をはめていく感じ。混沌
ダークさのある混沌ではなく、幾何学的な混沌が、そして、徐々にサウンド構築されていく。つまり、ジャズなテイストが、チャンバーロックなテイストになっていくと感じていたら、マスロックなテイストとまじりあっていたのだねと、そんなクロスジャンル感。だけれども、そこに、フリーキーにギターがカットインしてきたりして、そのマスロック感も破壊してしまうあたりが、このバンドのあまりにも自由なスタイルなのだろう。アンビエント
で、そんな感じなんだって思って聞いていると、いつの間に今度はアンビエントな雰囲気が出てきて、ジャズい MOGWAI みたいな、そんなポストロックな感じに包まれていったりするという。変幻自在
そんな感じで、自由を謳歌できるだけの発想力とテクニックに加えて、エレクトロニカのセンスが充満したアルバム。同じ噛み心地なのに、ふと気づくとどんどんと味わいが変わっていっているガムのようなそんな不思議で楽しいアルバム。
開拓者
あたらなサウンドを探求せずにはいられないという方には、この作品はぜひとも聴くべき作品でしょう。私も、すでに4枚目だというこのアルバムで初めて彼らを発見したのですが、衝撃的でございます。関連リンク:
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