Social であること。(その2)

3.Social ・・・
3_1.何故に

なぜ、このような記事を私が偉そうに書き始めたのかというと、
まさにこのSocialに驚異を感じたが故である。
そして、そこから様々に思考を遡りながら
書き始めてみたらあまりにも長くなってしまって
ようやく本題に突入という具合である。

3_2.Socialなサイト
とりあえずソーシャルブックマークに代表されるユーザ間の情報を
共有することの出来るサイトを私の知っている中から、
代表的なものを。

http://del.icio.us/ :ブックマーク共有
http://b.hatena.ne.jp/ :ブックマーク共有
http://phpspot.net/php/webshot/ :ブックマーク共有
http://www.bloc.jp/ :スケジュール共有
http://booklog.jp/ :書籍,CD,DVDなどの共有
http://www.last.fm/ :音楽共有

そのほかにも、オンラインショップには似たような機能があるし、
blog ポータルなどにも多くある、また、iTunesにも似たような機能がある。

3_3.Socialな驚異

で、何が驚異かというと、まず、これらを公開していると
うまくやればある個人の趣味趣向を巧みに収集することが出来る
可能性があるということ。しかし、これについては、個人が十分に
注意すればいいことだろうし、注意すべきというべきでもある。
それよりも驚異なことは、そこまで見つけ出すのかという面である。
音楽共有であるLast.fmの例をあげよう。
これは、自分の好きなアーティストを登録しておくと、
そのアーティストに類似した曲をラジオ形式で流してくれ、自分にカスタマイズされた
ネットラジオが提供されるのである。
これが恐るべし。私個人的な音楽趣味で比較的マイナーな音楽を聴きながら、
自分の好みに合う新たなバンドを見いだすことに今までかなりの労力を費やしてきた。
しかしである、このサイトに自分の好きなアーティストをたった1バンド入力しただけで、
次々と私の好みにあう曲が流れてくるのである。そして、その多くは、
我が家のCDラックに収まっている曲でもある。
勿論、今までの私自身の音楽探索自体も完全に情報がゼロから始めるのではなく、
雑誌やネットの情報を元にしていたのだから、それがデータベース的に
収集し検索されたものとほぼ一致していても確かにおかしくはない。
しかし、ここまできているとは、というのは愕然とする事実であり、
しばしば、ネットのもたらす情報のありがたさを、特に私自身が
マイナーなものを好む傾向もあって、痛感していたのだが、
ここまでくるとさすがに少し恐ろしい。
しかし、時代はそのようになっていくのかもしれない。
そして、きっとここには多くの商売のネタとそして守旧派の批判のネタが
つまりに詰まっていることは間違いない。

3_4.時代の変化
きっと、もっと爆発的にネットの驚異は深まるに違いない。
この情報をいかに操りきるかというところで差が出るというのは、
どうやら間違いのない事実かもしれない。
Socialであること、つまり情報が共有ということは、
一見誰にとっても平等な状況になるように思えるが、そうではなくて、
その共有されている情報を本当の共有情報として
自分のものに出来るか否かというものも、これからは、
個人の重要な能力になるように思う、いや、既になっているかもしれない。
しかし、その向かう先に何が待ち受けているのかは我々はわからない。
産業革命によって、そして、高度成長によって、人間は多くの
負を生み出しながらも進んできた。このWebの力によって、
また負を生み出す可能性がある。
この未来を商売のネタとして考えるのはとても重要だし、
その行為がより便利なものを生み出すと思う。
一方でそこに在る危険性を単なる批判としてではなく、進むための
危険予知として考えていくことも重要なのだろう。

と、うまくまとめたような感じではあるが、もう少し書きたいことがあるので、
それはまた次の記事で。