Social であること。(その1)

0.はじめに
Scioalということが明らかに進化している、Webの世界を通して。
この善悪については、わからないが、しかし、今後はこの傾向が
さらに深まっていくことは間違いない。

1.Socialを強靱にした骨組み
1_1.blog

blogがはやり始めた頃、InterNet初期のホームページブームと同じで、
趣味の域を出ないままに、はやりのみで始めた人は
やがて消え去っていくに違いないと、私はそうしか感じなかった。
しかし、どうもこのblogは初期のホームページとは全く次元の
違う存在になりつつあるのだということを今更ながらに
感じつつある。

1_2.RSS
そのblogを違う次元に持ち込んでいくことになった大きなツールは
RSSだと思う。単にページを登録しておいて更新情報を知る。
もしこれだけであれば、ホームページ時代の自動巡回ツールと
それほど変わりはしないだろう。しかし、例えばGooRSSReaderのように、
キーワードを入力するとそれに関連するblogを見つけ出してくれる
ツールを利用すると世界は一変する。
もはや、キーワードを様々に入れ替えながら目的のものを見つける
必要はない。キーワードで選び出されてきたものから、
さらに選別すれば良いだけだ。もちろん、選び出されたものの中で
本当に有益な情報はほとんど無い。しかし、全くの無いのではなく、
その中には確かに有用な情報がある。それを選別するにも時間は
多少かかるが、かつての状況とは比べものにならない。

1_3.Database
このようなキーワード検索を可能にするものは何かというと
データベースである。今や、このデータベースは驚異的な力を発している。
blog検索のみならず、今や、多くの商用サイトでは、過去の購入履歴
や検索履歴をベースにユーザーに商品を推奨する機能を持っている。
最近ではHDDレコーダーもこれに似た機能を持つものが増えている。
そして、このデータベース化の最大手がGoogleであろう。
Googleの現在の展開は、明らかに全てのものをデータベース化使用としてる
ように思えてならない。まずはネットというデジタルワールドから入り、
地図に向かうことでアナログワールドへ踏み出し、そして、本の情報も
データベース化を目指す。やがて、全てのものがデータベース化されるのでは。
数年前に町中にタグ付けされて様々なところから情報が送信されるようになると、
いう話を聞いたことがある。ICタグなどの進化が進めば、と考えると、
そう遠い未来の話ではないかもしれない。

2.少し脱線して
2_1.人工知能

このデータベースとその検索というのは、つまりは人工知能といってしまっても
良いのではないかとさえ思う。人間も結局は脳の中にデータベースを蓄えていて、
そのデータベースを足がかりに様々な思考を行っていると考えることが出来る。
それを今や、脳の外にデータベースをもって人間はその検索結果を基に判断する
というところへ踏み出しつつあるのかもしれない。
例えば、翻訳にしたところで機械翻訳が進めば、既にかなり進んでいる、
人間が今まで脳の中に長い時間かけて作り上げた多言語のデータベースを
一瞬のうちに手に入れることが出来ることになる、もちろんニュアンスの問題は残るが。
そして、さらに進めば今は死守している判断機能さえもデータベースが
持ってしまう可能性だってある。

2_2.未知であること
ただし、データベースには絶対に出来ないこともある。それはデータベースに
記載されていない結果である。全くもって新しいものを作り上げることは出来ない。
しかし、ここで考えるべきことがある。本当に新しいものなど在るのか?
例えば、科学的に明らかにするべき物事については、つまり自然界で起こっている
出来事なのだ。ということは、新しいことなど無いのではないか?
ただ、人間が見落としてしまっているだけかもしれない。
近頃、ハードの設計もデジタル化が進みCAEやCADなどがあり、わかりやすくいうと
コンピューターシミュレーションをベースにしたハード開発が行われている。
その世界でもかつてはハードに対する補助ツールとしてそれらはあったのだが、
今や、そうではなくソフトが最適な答えを見つけ出す領域にまできている。
つまり、人間が見いだすことの出来なかった答えをコンピュータが導き出し
始めているということなのだ。勿論現時点ではまだ完全自動化まではいっていないが。
となるとどういうことなのだろうか、未知であることは、全く未知だったのか、
それとも、見逃していただけなのか?ネット検索の事例を考えてみると、
我々はしばしばこんなものがあったのだいう新しい発見をする。
しかし、その新しいは、自分にとってであり、別の人にとっては
そうでなかった可能性が高い。いや、検索してみ見つけたのだから、
単に見逃していただけなのだ。コンピュータはそれを見つけてくれる。

2_3.データベース三原則
このデータベース優勢的な発送を続けると本末転倒感が漂い始めてくる。
アシモフロボット三原則を思い出してそれをそのまま、
ロボットをデータベースに読み替えて考えておく必要があるかもしれない。
そして、それらは一体誰のためなのか。

タイトルのSocialについてまだなんにも言及できないままに長くなってしまった。
とりあえず、この記事はここで終わって、つぎの記事に続きを書く。