オーガニックでフォーキーな Devin Townsend の Casualties of Cool
Casualties of Cool
Casualties of Cool は、鬼才 Devin Townsend による新たなプロジェクトで、ボーカリスト Ché Aimee Dorval と共にしたもの。デビューアルバムは、クラウドファンディング形式の Pledge Music で資金調達されて、作成、リリースされた。
私も、こちらのほうへ出資して、サイン入りの2枚組デラックスエディションを入手したのであります。
ちなみに、ドラムは、あの Morgan Ågren。
あらたなイメージ
Devin Townsend Project で自身のサムざまなサウンドスタイルを4枚のアルバムで表現した Devin Townsend ですが、このプロジェクトは、Ghost あたりの延長線上にあるイメージもする作品。ただ、そこで提示した音楽性よりもさらにイメージを新たにしていて、フォーク調のサウンドをベースにしながらも、オーガニックというのか、柔らかみのあるサウンドスタイルが特徴的。
落ち着き
なので、いつもの轟音プロデュースとハイテンションなサウンドスタイルで、ポップであってもラウドであっても派手で攻撃力の高いサウンドを気づき上げてきた Devin のイメージに対して、このアルバムでは、曲によっては、音の壁を構築するようなプロデュースはされているものの、落ち着きのある音に浸りきるようなリラクゼーションサウンドを作り上げている。さすが
ただ、そんなサウンドイメージであっても、さすがの楽曲センスを持つ Devin だけあって、曲としても親しみやすい聴きやすいサウンドから、雰囲気をもった深い世界を作り上げるサウンドへと、泣きから笑いまで様々な感情を持たせてくれるメロディーで聴く側を楽しませてくれる。絶品
ということで、Devin の才能をまたしても見せつけられてしまった傑作です。彼のファンであれば、これを聴かない手はないでしょう。おそらく、結局メタルポップサウンドへと落ち着いた Devin Townsend Project のサウンドイメージからは大きく異なるために、DTP 名義ではなく、Casualties of Cool という新たな名義を冠したのであろうアルバムは、しかし、Devin の新たな魅力の詰まった、Devin ファンには欠かせない一枚です。関連リンク：
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