北欧の幽玄 Necromonkey は現代的でサイケデリックで



Necromonkey

Necromonkey は、Angalagard の Mattias Olssons と Gösta Berlings Saga の David Lundbergs によるバンド。いずれもスウェーデンを代表する暗鬱系バンドのメンバーなので、それだけで期待が高まる。
その新作、a glimpse of possible endings を聴いてみた。


幅広くエレクトロ

サウンドは、北欧暗鬱系の代表的なメロトロン系サウンドを中心とするも、それにとどまらず、果ては、テノリオンまで活用するほどに、現代的なデジタルエレクトロも多く使用。このあたりが、他の北欧暗鬱系バンドとはひと味違うところであり、このアルバムの面白さにつながっている。


サイケでもあり

しかし、ベースにはサイケデリックとも言えるような雰囲気に満ちた暗鬱系があり、じんわりと染み込んでくる味わいがある。このあたりのサイケデリックな音は、70年代のサウンドとも取れそうなほどにいい意味で古さがあって、旧来からのプログレ好きには溜まらないものがある。


そこから

しかし、その力の抜けた世界感を抜けると、一転エレクトロなタイトなリズムラインを使った、サウンドへと変化。この現代的なサウンドとトラディショナルなサウンドの混合がこのバンドの最大の魅力であろう。


進化した

このバンドが、目指す世界がよくわかるサウンドで、北欧暗鬱系サウンドの世界に、現代的なエレクトロを持ち込んで、しかし、旧来の世界を崩すことなく進化させて行っているところに、このバンドのセンスを感じないではいられない。
北欧暗鬱系サウンドファンには是非トライしてもらいたいアルバムです。


関連サーチ:
Necromonkey(AMAZON.co.jp)
Necromonkey(Google)
Necromonkey(flickr)
Necromonkey(Last.fm)
Necromonkey(YouTube)
Powered BY AmazoRogi