そして、また、凄かった、Farmers Market



Farmers Market

Farmers Market はノルウェーのバンドで、フリージャズなロックな民族音楽な感じの超ミクスチャーな凄腕バンド。2011年の来日公演でもそのすごさを目の当たりにして衝撃を受けた。そして、今年もまら、来日してくれました。そして、今回はブルガリアクラリネット奏者 Filip Simeonov が参加する特別編成でのライブでございます。


代官山

会場入りしてみると、会場の片隅の机で、外国人の方が談笑しているなって思ってみたら、なんと、バンドメンバーがくつろいでいる様子。印象的なのは、ドラマーだけは、スティックを持っていて始終リズムを取っている感じ。これは、ドラマーの性なのでしょうか。
代官山の晴れたら空に豆まいてというライブハウスでのライブ。お座敷席が後ろにあったので、その一角を確保して、そこからライブを観戦することとしました。少し高台なので、結構いい感じでライブが見れてなかなかいい席でした。


超絶

見た目の風貌は、とても凄腕ミュージシャンとは思えない感じだったりするのだけれども、その中でも特に、ただの小太りな中年親爺って感じさえもするゲスト参加の Filip Simeonov の風貌に一瞬だまされてしまいかけたのですが、演奏が始まった瞬間に、これは凄いという言葉しか出ない、そんな展開。オリジナルメンバーで存在するサックス奏者とダブルの管弦演奏が超絶で、そこに、中心人物でアコーディオンからギターから笛からボーカルから口笛まで何でも超絶にこなす Stian Carstensen が絡み合う展開に、もう言葉を失うしかない。もちろん、リズム隊はもはや拍子割りが全く持ってつかめない複雑怪奇な展開をさらに装飾豊かに支え続けていて、渾然一体とした超絶演奏が、しかし、混乱としてではなく、安定して聞こえるのだから、凄い。さらには、もう一人のギタリスト、Nils-Olav Johansen が、時にコミカルなボーカルパートをかましながら弾きまくっている。


まとまり

こんだけ凄腕のミュージシャンが弾きまくっているのに、全体に安定感があって、破綻を全く感じさせないまま、ハイレベルなアンサンブルが刻まれていくのだから、ついつい、ノルことを忘れて、じっくりと見入ってしまうほど。
そして、さらに凄いのは、そこに、コミカルな演出を随所に加えてくるところ。
緊張感がありながらも、さらなる余裕を持っての演奏なので、唖然とするしかない。


バルカンサウンド

サウンド全体は、なんというジャンルと言えばいいのか難しいけれども、一言で言うとしたらバルカンサウンド。テンションの高いアップテンポな展開がどんどんと続いていく感じ。そして、おそらく、かなりの部分でインプロバイゼーションで曲を展開して行っているという感じ。


変則カバー

そして、一つの Farmers Market の魅力は、カバー。スタンダードナンバーともいえる有名な楽曲をかなり独自なアレンジでカバーする。これがなんか、面白すぎる。しかも、リズムまでもがいじられていて、原曲的にのろうとしてもリズムがちょいとずらされていて、単純にはいかないあたりが面白い。さらに、アンコールでは、映画音楽からポップソングやクラシックまで様々な有名な曲のフレーズを組み合わせた演奏を聴かせてくれて、これがまた、すごい。細かくフレーズとリズムを変えながら、しかし、自然といろいろな楽曲をつないで行っている。もう、天才いうしかない。


楽しかった

ということで、興奮冷めやらないほど面白いライブだったんだけれども、どうも、うまく表現しきれない。ただ、言えるのは私が過去見てきたバンドの中でも、もっとも凄いライブバンドといっても過言ではないと感じさせるようなそんな Farmers Market のライブでした。


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