イタリアンロックの巨人 Banco の40周年記念盤
バンコ
プログレの延長線上に登場したイタリアンロックは、多くの英米ロックにはない美意識をもつバンドを多く輩出した。最近は、当時のバンドが再結成して多くの来日を果たしている。そんなイタリアンロックバンドの中でも代表格の一つがBanco Del Muttuo Soccorso。イタリアの土着的な重さと美しさを持つサウンドに、その愛くるしい外見からジャコモおじさまとも呼ばれる、Francesco Di Giacomo の美しいボーカルが絡む荘厳な音を作り上げていた。
40周年
そんなバンコも40周年となった。それを記念して、40anni と題されたスペシャルディスク二枚組が発売されたので、さっそく手に入れた。内容は、一枚目は、つぼじゃけとして有名なメジャーデビューアルバムのリマスタリングが収めれていて、二枚目が、これが重要で、3曲の未発表作品を最近録音しなおした作品3曲と、ライブ音源3曲が収められている。
語るまでもなく
1枚目のリマスタリング版のほうだけれども、こちらのほうはいまさら語るまでもなく、名作中の名作。非常に美しい作品。ということで、もし、いまだバンコの美しさに触れたことがないのであれば、この作品の一枚目でまずは、衝撃を受けてほしい。未発表曲
そして、未発表曲の三曲。残念ながら、こちらには、Francesco Di Giacomo によるボーカルは入っていない。なので、どちらかというと、Vittorio Nocenzi が主導した作品となっている。しかし、これがまた彼ららしい美しさに満ち満ちているのです。Nozenzi のピアノが響きながらの作品で、ちょっと室内楽的な美しさも伴う作品。
ここにきて、彼らの新たな作品が聴けるというのはやはりたまらないうれしさがある。
ライブ
続いてライブの3作品は、代表曲 R.I.Pから。依然として輝きを失わないこの作品は、疾走感のある息のいい演奏に引っ張られて、疾走するかと思えば、中盤でテンポを変えて、じっくりとした美しいサウンドへと展開していく。何度聞いても、やっぱりいいっすね。そこから、Metamorfosi ときて最後は、Traccia。いやー、ライブもかっこいいっすねやっぱり。
堪能
ということで、純粋な新作ではないのですが、しかし、彼らの新たな作品をこうして聴けるというのはやっぱりうれしいし、しかも、クオリティーが高いので、純粋に楽しめる。いや、これすばらしい。ファン必携でしょう。メンバーの体調を考えるとなかなか困難なのでしょうが、彼らのライブをもう一度生で見てみたいと改めて実感しました。
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