現代的で牧歌的なフォークバンド Fleet Foxes のライブに行ってきた



Fleet Foxes

2011年に、2ndアルバム「Helplessness Blues」をリリースした Fleet Foxes が、そのアルバムをフォローするツアーで来日を果たしたので、見に行ってきた。新木場Studio Coastにて。


現代的フォーク

このバンドだけれども、ジャンル的にはなんと言っていいのか結構難しい。基本は、フォークロックなんだろうけれども、それだけでは語りきれない不思議な雰囲気のあるバンド。メロディーの暖かさなどには、むしろトラディショナルな雰囲気が強いのだけれども、しかし、聴いていると、むしろ現代的に感じる。ポストロック的なアプローチにも近いのかもしれないが、ポストフォークなんて変な呼び方するといまいちなんだろうね。


定刻過ぎ

定刻を過ぎたころに暗転してメンバーの登場。ライブでは6人編成での演奏。私がいたところからだと、後ろの方に座っているドラマーとオルガニストあたりはよく見えずでフロントの4人のうち、3人ぐらいずつがのぞき方によって見えるような感じ。なので、ステージでの細かい様子はわからず。


コーラス

このバンドの魅力は、その牧歌的な雰囲気のある楽曲を主にアコースティック楽器で演奏するアンサンブルと、Robin Pecknold によるボーカルおよびメンバーによる多重コーラス。特にコーラスは、このライブでも見事に穏やかで柔らかい雰囲気を作り上げていた。


柔らかさ

そう、このバンドの良さは、その柔らかさなんだと思う。一部の楽曲では混沌へと向かうような演奏もあるのだけれども、全体的に牧歌的な柔らかさに包まれていて、音にエッジをほとんど感じることはない。もちろん、私自身は、エッジのある音を出すバンドも好きなんだけれども、このバンドのエッジのなさはこれはこれで非常に大きな個性であり魅力である。


包まれて

そう、その柔らかさに包まれて、時に少しリズムチェンジを加える演奏にゆっくりとリズムを取りながら浸るという感じのライブ。ノリのあるわかりやすいメロディーを持つ楽曲もあり、軽い高揚感をも感じることの出来る演奏。全体的に演奏も堅実で、その雰囲気を壊すような要素は一切なし。逆にライブ的な崩しも特にないともいえるのだけれども。


ウラ?

あと、このバンドの心地よさって、なんか、リズムがウラをトリがちだってのもあるかもっておもった。全体的に常に、ちょっとしたずれを感じさせてくれる楽曲で、ウラのリズムがとりやすいというか、むしろそっちを取っているようにも感じた。


雪に似合う

というところで、この日は関東は雪交じりの天候でしたが、その雪の雰囲気にも良く合うサウンドで、心地よい時間を過ごすことが出来ました。

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Helplessness Blues
発売元 : Sub Pop
発売日 : 2011-05-03 (1CD)
売上ランク : 1880 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 1,675 在庫あり。
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