Roman Stolyar というロシア人作曲家による美しきコーラスワーク作品 Missa Apocryph



ロシア人

今回紹介するのは、Roman Stolyar という人の Missa Apocryph という作品。この人は、ロシア人のキーボーディストというのか作曲家というのかな人らしい。どういったバックグラウンドを持っている人なのか、さっぱり分からないのだけれども、Garden Shed で売られていたCDに興味を弾かれて購入してみたのが、この作品 Missa Apocryph。ちなみに、彼自身の音楽性もこの作品に準じているのか、この作品が特異な存在なのかもよくわかりません。


MAGMA的

キーボードによる演奏の上に、複雑なコーラスワークをのっけた音楽をこの作品では展開していて、途中アカペラにもなる。本人が意識しているのかどうかは、全く分からないけれども、ここで披露されているコーラスワークは、少なくともプログレ好きな人間からすると、MAGMA のコーラスワークを思い起こさせるそれ。ただ、やはり、この人、それなりの堅いバックボーンを持っていそうなので、よりアカデミックな意味をもった音楽としてこのコーラスワークを持ち出しているのかもしれない。


美しさ

音的には、キーボードワークなどの演奏も含めて、明るい音を使っているので、MAGMA のもつ重い迫力のあるようなサウンドではなくて、むしろ宙を軽く舞うようなコーラスワークと演奏。なんとなく残念なのは、その軽さがちょっと軽すぎるというのか、もしくは、それはレコーディングの質のためなのかもしれないけれども、きめ細やかさがもう一つ感じられないところ。特にドラムワークがかなりチープではある。ただ、結構彼のホームページの内容や出来からすると、CDリリースもなかなか苦労している感があるので致し方ないのかもしれない。


しかし

とはいうものの、コーラスワークの面白さは絶品。こういう音楽をなんとジャンル分けすればいいのかよくわからないし、明らかに、プログレというジャンルははみ出しているサウンドではあるのだけれども、変則サウンドが好きで、コーワスワークも好きなプログレ好きであれば、かなり堪能出来ると思う。
ちなみに、歌はこれロシア語なのかな?一応、英語の訳がついてます。ちょっと宗教的な雰囲気を感じる歌詞。そういうところからすると、やっぱり宗教音楽のコーラスワークの延長線上の音楽としての作品であって、たまたまこてこてなキーボードワークと複雑なコーラスワークがプログレ好きの嗜好に引っかかっただけということなのかもしれない。


ということで

なので、まぁ、ちょっと興味があれば聴いてみてはいかがでしょうか、思いの外気に入るかもしれません。


関連リンク:
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