近頃熱いノルウェーのベテランサイケバンド Motorpsycho の HeavyMetalFruit



ノルウェー

近頃、Jaga jazzist なんかのメジャー領域での露出ぶりなどでのノルウェーのジャズっぽい、サイケっぽい、ちょっとメタルがかったロックが熱いような気がするのだけれども、そんなノルウェーの知る人ぞ知るバンド、Motoropsycho が本日紹介するバンドで、2010年新作 "HeavyMetalFruit"。ちなみにこのバンド、Jaga jazzist とも交流があるみたいで、共作も過去には出している。


ベテラン

このバンドの名前はしばしば耳にしていて気になってはいたものの、タイミングがなかったこともあり、この作品 "Heavy Metal Fruit"がお初で聴いたみた。バンド自体は、1989年に結成されているので、結構な長い活動歴をすでに誇っている。ディスコグラフィーはかなりややこしくて、何処までが通常アルバムでどこからが、EPだったりな特別版なのかよくわからないので、新参者にはこの作品が何枚目のアルバムかは分かりません。


サウンド

音は、サイケがベースにあって、それがジャズっぽく展開されたり、壮大なオーケストレーションがかけられたり、エッジのあるサウンドに仕上げられたり、ポップになったり、リリカルになったりするというサウンド。サイケがベースにあるサウンドということもあって、現代的な無機質なサウンドではなくて、有機的な粘着感と体温を感じさせるどちらかというと70年代のロックサウンドの肌触りにも近い音。


プログレ前夜的

で、曲によっては、短い曲もあるのだけれども、ラストの組曲形式な20分超の曲もあったりします。なので、最近のアップデートされたプログレサウンドとは一線を画していて、むしろ70年代のプログレサウンドに近いというか、サイケロックからまだ完全に分化しきっていない頃のプログレサウンドという印象。逆にその味わいが、クロスジャンルな印象へと繋がって、ベテランバンドなので当然確立されたものを持っているのだけれども、しかしどこか確立しきっていない生々しい熱さを感じることの出来るサウンドになっている。この味わいというか熱さがこのサウンドの面白さと感じた。


そんなところで、かちっとした曲構成でも演奏でもないので、ちょっとだけ聴くと油断して、そのまま今ひとつ煮え切っていない音と思うかもしれないのだけれども、この感覚がしばらく聴いていると味わいとして知覚出来るようになってきて、とても心地よいです。


サイケ系

ということで、70年代のサイケ系サウンドに味わいを感じるタイプにはお薦め。じっくりと聴き込む楽しさがあるアルバムだと思います。




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Heavy Metal Fruit
発売元 : Rune Grammofon
発売日 : 2010-03-02 (1CD)
売上ランク : 34329 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,146 在庫あり。
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