ベルギーのベテランチェンバーロックバンド Present のやばすぎる映像
ベルギー
ベルギーというと、なかなかロック系のバンドを見いだすことが出来ないようなイメージを持っている方も多いのではと思いますが、一方で、チェンバーロックという特定のジャンルでいうと、かなり重要なバンドがいくつか存在している。そんなベルギーのチェンバーロックバンドの重要バンドの一つ、PRESENT のCDとDVDがカップリングになった作品、Barbaro (ma non troppo) が2009年にリリースされていて、鑑賞してみた。少しご紹介
私自身も、チェンバーロック系バンドはちゃんと追いかけきっていないので、詳しいところまでは理解しきっていないのですが、この Present はもう一方のベルギーのチェンバーロックの雄 Univers Zero のオリジナルメンバーである、Roger Trigaux が1979年に結成したバンド。ちなみに、このUnivers Zero も近々新作をリリース予定。作品
で、この作品は、CDのほうは3曲で45分程度の収録。それから、なんといっても注目は、DVDで、3時間近く収録されている。メインのライブ映像は、Rock in Opposition 2007 からの映像で、通常のバンド構成のライブとグランドピアノを中心に2台配して、周囲をパーカッションで囲む構成のライブの2パターン。これに加えて、ボーナスマテリアルとしてのライブ映像がいくつか入っている。
チェンバーロック
チェンバーロックとはなんぞやというところから、あるのだけれども、イメージでいうと、プログレにジャズや現代音楽の要素がふんだんに込められたサウンドで、管楽器や弦楽器が大々的に導入さえれる事から、チェンバーオーケストラのスタイルになぞらえてつけられている名称だと思う。すごすぎ
で、これがなんともすさまじするぎる混沌。プログレ系バンドはただでも訳のわからなくなるリズム構成や楽曲構成で攻めてくるのだけれども、ここまでくると、もう、何がなんだか把握不能と表現したくなるそんな世界。変拍子とリズムチェンジの混沌によって、もはや何拍子なのかなんて事は把握することは、少なくとも私の能力では不能。ただ、このすさまじい混沌を見事に演奏する様を見せつけるライブ映像は、これは衝撃的というしかない。何というのだろうか、普通のライブ映像だとその演奏やメロディーに心地よくのって、サウンドを楽しむというかんじのなのだけれども、このPresent のライブは、そのすさまじい演奏を思わず静止して見入ってしまうとそんな感じ。きまる
まぁ、こんな複雑な音楽は、確かにへたくそに演奏されると本当にただの混乱なだけのサウンドになるのだろうけれども、あまりにも完璧な演奏なので、この混沌が、しかし、実に見事に決まる。正確すぎる反復のラインを淡々とこなすかと思えば、そこから別のテーマへバンドが一気に展開するところも、ぴったりと決まるし、わざと作っているだろうブレイクも寸分違わぬ決まりっぷり。唖然としないではいられない。お薦め
Present ってバンド名やその噂は耳にしたことがあって興味もだけれども、まともには聴いたことがないという人がいれば、この作品を手に入れることをお薦めしたいところ。やっぱり映像のインパクトは凄くて、音以上の説得力があります。あまりにも変態すぎるスゴイ人々のこの尋常でない様子を是非ご堪能ください。
ちなみに
ちなみにこの作品のトレイラーが以下の映像。
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