イギリスの激しくて、うまくて、そして、少し切ない Biffy Clyro のライブを渋谷はDuoにて

遂に、そして意外に

まさかの、来日公演決定に衝撃を受けていたら、遂に当日がやってきました、という感じの、Biffy Clyro の来日公演。
Biff は、イギリスからやってきた3ピースロックバンドで、かなりクロスジャンル度の高いバンド。バラッドも美しいく浸れるし、ポップ感も十分で、いいノリをもちリズムから、転調して激しく暴れる展開かと思えば、変拍子を使ったり、転調を使ったりして、引っかけながら進むという展開までみせる。そんなクロスジャンルが、災いしてか、日本ではもう一つの知名度だけれども、日本盤の発売もあっての来日だと思う。

うまい

で、まずは、やっぱり圧倒的な演奏のうまさ。特にドラムはスゴイ。手数も多いし、シーケンサー張りに正確なドラミングを繰り返すパートをこなす。あとは、ベースが全体を支えて、ギターが暴れるというところで、3ピースの力を存分に発揮する。しかも、3人とも歌えるから、コーラスを含めて、ボーカルの配置が凄くいい。
で、先述の通りのそのクロスジャンルをこの3人のテクニックで乗り切るから、何処にも破綻が発生しないままに、バラッドから、ポップから、激走パートまで様々な感情を一つのライブの中で感じることが出来るという、いや、このバンドは本当にスゴイ。

客層

客層は、比較的若めで、女性もそれなりに。ノリノリな輩というよりは、結構おとなしめな人も多数。アイドル的な要素もあるのだろうか？演奏前の会場の曲が、Mars Volta だったのは、その辺の客層と被っているのではという憶測だろうか？ただ、印象としては、Mars Volta の客層とも少し違う。で、心配な客の入りは、箱のサイズもあってか、まぁ、そこそこ。十分な空間を感じることのできる程度のスタンディング。一段上のところからの観戦だったので、かなり見晴らしよいいいポジショニングだった。