椿会展:資生堂ギャラリー



1.歴史と現代
椿会というのは、既に60年の歴史を持つ会らしい。その歴史とそしてちょっと堅そうなネーミングからして、伝統美術でも扱っているのかと勝手に思っていたらそうではなくて、時代に即してメンバーを変えながら活動をしている会らしい。ということで、現在のメンバーは、現代美術を代表するといってもいいような人々での構成。ちなみに、歴代メンバーはこちら


2.展示
今回の展示は、メンバーのなかから、伊庭靖子、祐成政徳、袴田京太朗、やなぎみわの4人が出展。
やっぱり、秀逸は、やなぎみわの Grandmother シリーズ。個人的な感覚では、この連作って、人間の欲望や性格を拡張しきった状態が Grandmother という形態で描かれているように感じられて、その不気味さが、過剰にリアルな人間像に思える。伊庭靖子の作品は、その質感の表現。袴田京太朗と祐成政徳の作品は、私にはよくわからない。面白みはあるし、空間に変化を与えはするけれど、むしろ何となく存在する違和感という感覚で捉えるべきな作品とも思える。


関連リンク:
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