パソコンでの音楽再生環境
0.はじめに
近頃、iPodの影響もあって、パソコンが音楽再生機として、
機能する機会が増えてきた。
そんなわけで、せっかくパソコンで音楽再生するなら、
それなりの音質で聴きたいと思えてならなくなってくる。
そこで、我が家のパソコン音楽再生環境の整備について
検討・実施したので、その内容をご紹介する。
1.再生ソフト
まず、パソコンの音楽環境の見直しをしたくてたまらなくなった
要因について、つまり、パソコンでの音楽再生環境の変化について
簡単にまとめる。
最大の要因は、Last.fmである。
これは、いわばSocial MusicBoxとでもいうべきものであって、
①ユーザー登録し、自分の使用している音楽再生ソフト用のソフトをダウンロードする
②iPodなどの音楽再生ソフトで再生した音楽が自動的にサーバーへアップされる。
③登録したユーザーページに自分の音楽再生リストを作ってくれる。
ということをしてくれるサイトである。
で、さらにそこに終わらないのがSocialたる所以で、そのリストは
一般に公開されると同時に、同じ音楽を再生したことのあるユーザー
へのリンクなどが生成される。
まぁ、ここまでであれば、それほどのありがたみはないのだが、このサイト
のいいところは、それらのユーザーによるデータベースを利用して、
音楽ジャンルのデータベースを作り上げているというところ。
これによって、例えば、あるミュージシャンの名前を入力すると、
そのミュージシャンに近しい音楽を(登録されている音楽の中から)再生してくれる
し、自分の好みに近い音楽をNeigbour Radioとして、再生してくれたりする。
であるが故に、ここに登録しておくことで、自分のしらなかった、しかし、
自分が好きになりそうな音楽をNetRadioとして聞けるわけである。
そう、このサイトを最大限に利用したくて、パソコンの音楽再生環境の改善を
実行しようと考えたわけである。
2.ハードウェア選定
もともとのPC音環境は、廉価PCにとりあえず、着いているサウンドカードから、
これまた安いPC用デスクトップスピーカーで再生するという、とても悲しい
環境であって、そもそも、音楽を再生することを期待したものというより、
とりあえず音が出ればいいというもの。
しかし、これでは音楽は楽しみきれない。
そこで、我が家にあるそれなりの投資の元それなりにいい音を出す
AudioへPC音源出力をつなげて再生させることで
このLast.fmを最大限に生かそうとの試みが始まるわけである。
考えるべきは唯一一点のみで、どのハードウェアを使ってPCの音を外に出すかである。
そこで、まずはじめに、既に我が家にあるOnkyou WAVIO SEU-33HUBの利用である。
が、これがとても残念なことにとても音が悪い。
ミニコンポレベルへつなげばそれなりかもしれないが、我が家のAUDIOに対しては、
PC音源に期待していないとはいえ、あまりに不十分。
さて、ここで何を買うべきかの悩みが始まる。
まずは、同じくOnkyo WAVIOシリーズの最新のもの。だが、上記のように
旧版で少し残念な思いをしているだけに、ちょっと二の足を踏む。
しかし、ネットでの評判は上々。また、onkyoのネット販売サイトを使えば、
30日間返品可能なので、これを利用して、試しに我が家に導入するのも良いかもと
思うも、もう少し探りを入れてみたいとなる。
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期待通りでした。
気に入っています。
次の候補は、同じくonkyoで、USBとして外に出すのではなくAUDIOボードにしてしまえと。
何となく、ノイズにまみれそうなボードより、USBの方が良さそうなのだがとりあえず。
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ナイトフライを再生しました。
TO AUX
この上の機種でONKYO SE-150PCI PCIデジタルオーディオボード
というのもあるが、こちらは5.1Ch再生などの機能まで入ったもので、私が目指す2ch再生に関しては、
むしろ上記の方が音が良いという評判。これは候補として重要かもしれない。
メーカーを変更して、Creative社のSoundBlasterシリーズを検討。
廉価なものからハイエンドまで、PCIバス用とUSB用など、幅広い品揃えで、
興味深いものもいくつかあり。
ただ、これは勝手な印象かもしれないが、多チャンネル再生を主眼としているような印象
がして、2chに適したそれなりのものがないという印象で、
もう一つ押しがきかない。
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頑張れば応えてくれる
慣れるまで大変だけど
そこで、さらに探すと、だんだんとDTMの領域に入っていき初めて、そこで見つけたのがM-Audio。
こちたは、どちらかというと楽器と接続して云々ということが主眼の製品。
ということは裏を返すと2chものに近い。これも勝手な思いこみかもしれないが。
で、製品としてはこちらもPCIバスものと、USBものとある。
ただ、こちらの製品は、Creative社のSoundBlasterシリーズのハイエンド品もそうだが、
PCIバスからさらに先にケーブルで延ばして、外部ボックスを持っていて、
そこから音が出てくるという寸法になっている。
完全にPCないでの処理は幾ばくかましな設計なのだろう。
結構気に入ったのだが、これが少し高い。
そんなことを思いながら、M-Audioのサイトに出掛けるとなんとアウトレットショップが、
しかも、私が欲しいと思った製品が、4割引ぐらいの勢いで売っている・・・。
ということで、そのまま勢いに乗って購入。
アウトレットといっても、箱が無いという程度でものはばっちり。
早速つなごうというのだが、よく見たら端子が、
モノラル標準プラグで、これ用のケーブルが我が家にない。
ので、早速モノラル標準プラグ-ピンプラグをと
ケーブルで困ればAudioTechnicaだとばかりに探索。
これも見つけて購入するに至る。
で、ようやく我が家のAudioにつながった訳である。
どきどきの再生。
さすがにというか当然ながらCD再生の音にはほど遠くはあるものの、
ラジオと考えれば、このレベルなら十分すぎるほど満足できるという音がでた。
音の分離はやはりもう一つで、エッジが丸くなりすぎているのは、
PCからAudioまで、ケーブル3m+セレクター+3mという環境もありしょうがない。
ただ、最低限以上の音は出ていて、これなら文句なしというところ。
3.結論
で結論は、PC音楽再生環境は、
iTunes+Last.fm+Delta44 for PCI-X+audio-technica AT5A81/3.0 ゴールドリンクケーブル
で決まりというのが我が家の結論である。
とわいうものの、上記のいくつかの製品が
音楽再生に不適切というわけではなく、むしろ、
使用目的に対しては、非常に良い製品であるので、
それぞれの目的に対して適する製品を選んでいただきたいというのが結論でもある。