「宇宙の扉をノックする」は最新の物理がちょいとウザめの文章で
リサ・サランドール
リサ・サランドールという女性物理学者の書いた「宇宙の扉をノックする」という本を読んでみた。ちなみに、高校時代のクラスメイトに、ブライアン・グリーンがいるそうだ。
なお、先に書いてしまうが、宇宙物理に関する書籍は、今回紹介する戸の作品よりも圧倒的に、ブライアン・グリーンの作品のほうが面白い。
加速器
この作品は、最新の素粒子物理学の話しを発端に宇宙について現在わかっていることを紹介する作品である。その中でも、話しの中心にあるのが、ヨーロッパにある衝突加速器。素粒子を高速で飛ばして、最後は衝突させることで、その衝突に伴い分離する素粒子の痕跡から素粒子を発見しようという装置で、最近ではヒッグス粒子の発見で話題と成ったもの。微妙
というところなので、そのあたりの最新の宇宙物理学をわかりやすくまとめてくれればいいのだが、そうはできないのが、この筆者なのだろう。とにかく、文章が至るところで回りくどい。科学的に厳密な書き方をしたいという思いもあるのだろうが、しかし、誰かに何かを伝えたいというよりは、自分の意見を意地でも押しつけたいとい思いが強いとしか思えない。
また、物理的な考え方を通じて人のあり方まで語ろうとしているようだが、そんなことを目的にこの文章を手に取った人は少ないのではないだろうか。少なくとも、そのあたりの文章は、私にとってはただ不愉快なだけで、最終的にはそういった文章は読み飛ばすことにした。
素粒子
この本の注目は、素粒子と加速器。それ以外のところはどうでもいいので、代替この本の中身の1/4程度かな。しかし、このあたりは結構興味深い。ただし、やはりこの辺のことを知りたいのであれば、冒頭にも書いたように、ブライアン・グリーンの書籍を読む方がいいだろう。
まぁ、そういうこと
ということで、まぁ、そういうことです。あんまり面白くなかったというのは、個人的な見解です。関連サーチ:
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