オリバー・ストーンの政治家シリーズで、ブッシュ



有楽町

時代の味わいが感じられる映画館、有楽町のスバル座にて、オリバー・ストーン監督作品、ブッシュを見てみた。


勿論、ブッシュです

オリバー・ストーン監督は、政治家を主題にした映画をいくつか撮っているけれども、今回はブッシュ。勿論、大統領のブッシュで、勿論、息子の方。


コメディカル

主題は、ブッシュの戦争とも言われるイラク戦争ではないかと思うのだけれども、ここに向かうまでのブッシュの半生が描かれている。偉大なブッシュ家に生まれた放蕩息子ブッシュ。自由気ままわがまま放題に生きた若かりし頃から、政治家を目指すようになって、大統領まで上り詰めたと。この過程が若干のシリアスさもありながらも、全体的にはユーモラスに描かれている。


家系

一方では、名門家系のプレッシャーを受ける姿も描かれている物の、名門に生まれたが故に、何処まで自由に振る舞っても、いつまでもチャンスが転がり続けているかのように感じられる彼の人生は、やはり、甘やかされたそれとしか感じられないのは、そういった意図ある描き方であるが故なのかもしれないけれども、ちょっとした感情の奮い立ちで知事に立候補出来るというのは、やはり、彼の行動力というよりは、彼の家系の良さだと思う。勿論、一方では、それでも天才的な記憶力とか演説力なんかもあるのだろうけれども。


政治家たち

あと、この映画で面白いのは、ホワイトハウスの面々のやりとりだとか、各国首脳陣とのやりとり。これがどこまで事実に基づいているのかは定かではないけれども、非常に、なんというか、リラックスした状態で世界の重大なことを議論している姿というのは、演出的なものではあるのだろうけれども、一方で、世界というのは、本当にごく一部の人間がコントロールしていて、その末端では、ただその影響を被るだけで、という構図が見えてくる。


そしてブッシュの戦争

そして、ホワイトハウスの面々の喧々諤々の議論の末の戦争。そこには、自由という正義と石油という利権と。そして、結局その大義名分である証拠が出てこなかったという事実。正義とは何か。そして、苦悩する大統領。


嘲笑か同情か

ただ、みて感じるのは、ブッシュに対して嘲笑を贈りたいという気分のほうが強いかもしれない。そこにあった苦悩に対して、同情を感じる気分はほとんどしない。
日本でも世襲が話題になるけれども、米国のそれは、世襲どころか、政治家一家というより強固な身分制度にも近いそれがあるのでという気さえしてくる。


政治的に

しかし、政治的ないろいろな背景を感じることが出来るという意味で、結構面白い映画でした。ある意味、ミルクと比較して見るのもいいかもしれない。




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