スェーデンのバカテク過ぎる Mats Morgan Band のDVD

Zappa

さて、Frank Zappa も認める、超絶プレイヤー Mats & Morgan の恐らく初のDVD作品、”Heat Beats Live/Tourbook 1991-2007” がリリースされているので早速見てみた。ちなみに、2枚組で、1枚はライブCDで、もう一枚がライブDVD。

その前に

少し、ご紹介。Mats は盲目のキーボーディストで、Morgan がドラマー。この二人を中心に、数人のメンバーを加えて、Mats Morgan Band として、ライブだとか、CD リリースを行っている。

さて、DVD

ライブ作品ではあるのだけれども、タイトルの通りで、1つのライブを収録したのではなくて、今までのライブなどなどの映像、音源を集大成させたもの。なので、カメラアングルであったり、音自体は、いいものばかりではない。
このDVDの中心は、完全にMorgan のほうで、Mats Morgan としての演奏もあれば、かなり大所帯のバンド演奏から、こじんまりとしたバンド演奏、そして、ドラムソロとあとは、少しインタビューだとか。で、これが、またす凄すぎるのです。良くあれほどまでに手が動く物だとばかりの、Morgan のドラミング。それに加えて、バンド演奏の場合は、周りもまたスゴイ事になっているので、とにかく、バカテクのオンパレードで、凄すぎて、いったい何が起こっているのかもよくわからないぐらいの混沌とした演奏。楽曲自体も、ジャズロック系なので、わかりやすいメロディーが入り込むようなところは全くないので、ひたすらに硬質なアンサンブルによる映像が流され続ける。それに加えて、時々、もはや壊れているとしかいいようのないような状態のアンサンブルに突入して、Mats は何故かくるくる回っているし、みんなで、ドラムをたたきまくったり、テルミンが出てきたり、オーケストラが出てきたり、ありとあらゆるフォーマットで暴れまくっている。