ICC閉鎖?その5

さて、その動向が不明のままタイムリミットが
近づいてきているICCの閉鎖問題。
このところ、ArtIT9号で取り上げられたり、
朝日新聞で取り上げられたりしていますが、
結局のところ、いずれも今後の動向が全くもって
不明のままというのが現状の様子。
学芸員によるICC閉鎖反対メールの募集も
その後それがどのようになったのか、
全くの宙ぶらりんの状態で、
これがもっとも最悪の状態なのだと思う。
ファンからすれば、どのようにも支援のしようが無く、
逆に放置されているという感覚が蔓延して、
不振感につながってしまう。
また、鉄は熱いうちに打たなければ、話題がホットさを
失って、次第に興味が薄れてしまうと、
何らかの対策が打たれたときには時既に遅く、
ファンさえもが違う方向を見始めているという事態にも
なりかねない。そんなタイミングでもし中途半端な対策が
打たれるとこれは逆効果で、崩壊のスパイラルに陥っていってしまうだろう。
そのような状態にしてしまっている時点で経営センスのなさを
NTT東日本に感じざるをえない。
ただ、企業イメージを失い、そして、文化も失うだけではないか。
政治的に難しいのかもしれないが、学芸員の方も
積極的に声をあげてほしい。
このままでは、なし崩し的に存在価値を失うという
最悪の結果になることもあり得る。

このようなことに似た事態は多くの企業のリストラにおいて起きていて、
当初はリストラに対して反対しながら、よりよい会社へと
復活させようと多くの社員が努力をしながら、
結局経営者がそれを無視して、すこしずつその反対勢力の
切り崩しにかかり、リストラを推し進める。
そうなると、社員はやる気を失い結果としては、辞めることが出来る
人間から辞めていき始める。
優秀な人材を失った会社は顧客からの信頼も失い、
さらに仕事が減り経営難が加速度的に増す。
その時点で対策しようにも残った人材はつまり辞めることの出来ない、
しがみつくしかできない人材のみ。
そのまま、地滑り的に崩壊してしまう。

なんらかの声が上がる状態が最後の断末魔の叫びであって、
その期を失えば、どうにもならない事態へと陥っていく。
なによりもファンの信頼を失わないようにお願いしたいし、
ファンの力が必要なのであれば、きっと多くの人が
力を出すに違いないと思う。
もっとも重要なのは顧客です。