ヴァルター・ファルク 近代の終焉におけるフランツ・カフカと表現主義者たち

カフカ関連の書籍もこのところ充実。

日本では代表的なカフカ研究者にて翻訳者、池内 紀氏による作品をはじめ、何が起こっているだろうというぐらいカフカ関連書籍が出版されています。
そんななかで、特に目を引いたのが「近代の終焉におけるフランツ・カフカ表現主義者たち」こちらもまだ、未読ではありますが、なかなか面白そう。
時間がないので、読むのが何時になるかですが、是非とも読みたい作品です。

しかし、このところとみに思うのですが、20世紀文化・芸術の再評価再認識の時が来ているように思います。決して、現在の否定のためではなくて、これから、さらに進んでいくためにも、そして、同じ物の焼き増しを繰り返さないようにするためにも、過去の偉大な財産に目を向けるべきではないでしょうか。そういった意味では、ここ最近の安部氏、ベケットカフカ本の旺盛な出版状況や、先日催された瀧口修造コレクション展など、すばらしい試みだと思います。そして、出来れば、これらの芸術運動の関連性を網羅するような評論が出てこない物かと期待しております。

カフカ関連サイト;
フランツ・カフカについて

カフカ(Amazon)