古き良きさまざまな味わい Sisyphos はスイスから



Sisyphos

Sisyphos はスイスのバンドで、ずいぶん前にアルバムをリリースしていた印象で、久々な新作 Against The Grain をリリースしたので、聴いたみた。ちなみに、このバンド、作品数も少なく、しかもアルバムリリースは最近なので、若手かと思いきや結構なベテランバンド。


ベテランらしく

そんなベテラン風情は、サウンドに色濃く出ている。現代的なクールさやテクノロジー感は皆無で、情念に満ちた味こいサウンドが彼らの特徴。
古き良きサウンドを感じさせる音が連なっていて、しかも、それが多様性を持っている。なので、いろんな味わいを感じさせてくれる作品になっている。


いきなり

冒頭は、いきなり Gentle Giant 風なコーラスワークから入ってきて、意表を突かれる。そうかと思いきや、その後のサウンドは、そういった要素は、若干垣間見せるだけで、どんどんとサウンドは変化していく。


それは

時に、Camel を思わせるような柔らかな抒情性を見せるところもあれば、VDGG あたりを思わせるような、情念に満ちた、濃い歌唱とオルガンサウンド、そして、暴力的にひずんだギターが彩るこってりとしたサウンドまで。


いずれも

しかし、そのいずれものスタイルが、味わい深い。そして、感情をあおられ、そして、感情をゆだねることでの心地よさを感じさせてくれる。
ヴィンテージサウンドが、むしろ、ここまで徹底すると新鮮にも感じさせられるほどで、そして、クールな昨今のサウンドに慣れてきている耳からすると、こういった情念深いサウンドは、ある意味ほっとするものがある。


70年代ファン

70年代のサウンドファンには、かなり受けるサウンドだと思う。現代性をサウンドに強く求める向きには、少し合わないだろう。
こういったサウンドは、希少性がむしろ出てきているので、時にこういったサウンドもいいのではないでしょうか。

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