アルゼンチンの若干オペラ的なプログレメタラー fughu
FUGHU
まぁ、なんと読むのかもよくわからないバンドなんだけど、Fughu というバンドの、Human というアルバムを聴いてみました。この作品は、The Facts と題されたものと、The Tales と題されたものの二枚で一セットのような扱いになっている作品。ちなみに、このバンドはアルゼンチンのバンドで、結成は結構古いものの、アルバムリリースは最近になってようやく始まったというバンドらしい。
オペラティック
いくつかのこのバンドの紹介記事を読むと Dream Theater なんかが引き合いに出されているのだけれども、このアルバム二枚を聴いた印象では、あまり、Dream Theater 的なストレートなプログレメタルという印象ではなくて、オペラティックでシアトリカルな印象の強い演出。Arena あたりのこってり系で野太い感じの表現で、コンセプトアルバムを切々と表現仕切るバンドに近い肌触り。で、Arena なんかよりも、さらにオペラティックな印象が強くする。
緩急
このタイトルからして、コンセプトアルバムなんだろうけど、それにふさわしく、かなり演劇的な演出を強く感じる作品。なので、ここのメロディーとかインタープレイのアンサンブルなんかに印象が残るタイプではなくて、その演出というのか表現力に印象が強く残るタイプ。個々の楽曲のメロディーはあまり強く印象に残らないのだけれども、全体的な雰囲気がもつ独特さによって、感情に印象が残るという感じ。
特に緩急の付け方がうまくて、こってりとした演出に強く印象づけられるかと思うと、リリカルなサウンドの美しさに感動する場面もある。
インタープレイ
また、インタープレイの印象があまり残らないと書いたけれども、とはいえ、演奏が単調だとかというのではなくて、インタープレイもしっかり聴いていると、転調などを多く使ったり、また、曲調にしても、シンセでゲーム的ともいえそうな面白い音を出してきたり、リズムマシンによる縦ノリなんかも使ってきたりと、幅広い音演出を持っている。ポンプ系
そんな意味では、全体的な印象としては、ポンプロック系のバンドに近い印象が強い。ここ最近のバンドのもつポップさであるとか、ポストさであるとか、そういった要素は皆無で、80年代のプログレにあるような、きわどい魅力を持つバンド。なので、プログレメタル系が好きな人と言うよりは、プログレハードなサウンドが好きな人向けのバンドだと思う。
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