Kick Starter から登場した Rabbit Quinn のデビューアルバム



Rabbit Quinn

Rabbit Quinn は女性ボーカリストであり、ピアニストで、まぁ、いわばシンガーソングライター。そんな彼女は、最近流行のクラウドファンディングの代表格の一つ Kick Starter でアルバム資金を募り、アルバムデビューを果たした人物。
おそらく、Garden Shed の店長がどこかで彼女の作品を聴いて気に入ったに違いなく、Garden Shed にてその作品を購入することが出来たので、早速購入して聴いてみた。アルバムタイトルは、「Lost Children」。


リリカルで

ピアノによる弾き語りのスタイルをベースにしていて、そこに装飾的にバックバンドが音を出すというスタイル。なので、まずは、彼女のボーカルが前面に出てくる。そのボーカルスタイルは、多様な声色を使いながら、柔らかくハイトーンを出したり、力強く若干がなるように歌ったりと、声質だけで、かなり曲を演出出来るだけの力量を持っている。


シアトリカルで

それだけボーカルで表情を出すことが出来ることもあってか、曲の雰囲気はシアトリカルな印象がある。彼女はプログレという枠とは全く違うところにいるのだろうけれども、シアトリカルな雰囲気だったり、童話を残酷風に描くスタイルなんかには、プログレに近いにおいを感じるところがあり、実際そういったシアトリカルとも感じる曲回しが非常に面白く感じる。


見事

クラウドファンディングから登場といいつつ、力量はかなりのものだし、アルバムとしての完成度も高い。また、レコーディングそのものも荒いと言うことはなく、あらゆる意味で聞き込める作品と成っていて、見事な作品と言うしかない。


これから

こういう事例を見ると、このクラウドファンディング型でプログレレーベルを作ってしまうってのもいいかもしれないとも思ってしまう。
古くは、The Enid なんかは、ファンベースで維持されていたバンドだし、Marillion なんかは、アルバム資金集めのためのプリオーダーシステムを採用して、いわば、クラウドファンディングの先駆けのようなこともやっており、レコード会社よりもファンに支持されている要素が強いプログレ界にはもしかすると、こういったスタイルは非常に親和性が高いのかもしれない。


期待

となると、まぁ、私自身が知識と行動力があれば、早速にでも、プログレ専門クラウドファンディングを作って、ファンの支持を集めることができたバンドのアルバムをプレスするなんてこともやってみたいと、マジで思ったりする。
この Rabbit Quinn の作品には、作品そのものの可能性と共に、そんな可能性も感じさせてくれるところがある。

関連リンク:
Rabbit Quinn's Debut Album "Lost Children" by Rabbit Quinn ― Kickstarter
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Lost Children [Explicit]
発売元 : Rabbit Quinn
発売日 : 2013-01-01 (MP3 ダウンロード)
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