実に久々の作品、Par Lindh Project による Time Mirror



Par Lindh

Par Lindh は、スウェーデンのキーボーディストで、1990年代から2000年初頭ぐらいまで Par Lindh Project として、数枚のプログレ系アルバムをリリースしていた。であるものの、その後しばらくは、音沙汰が無く、すっかり活動を辞めてしまったのかと思っていたら、2010年末になって突如新作、"Time Mirror"をリリースした。ということで、そのアルバムを早速聴いてみたので紹介する。


Emerson ばり

そもそも、Par Lindh のキーボードプレイは、派手なキーボードの音色を多用した Kieth Emerson ばりののプレイで注目を集めていた。この Par Lindh Project も一時は、女性ボーカルを擁していた時代もあるが、ELP スタイルのキーボードトリオである。クラシックミュージシャンとしても活動しているということもあってか、Keith Emerson ほど荒々しくはなく、少しお上品な感じ。その印象は、この新作でもしっかりと残していて、随所にきらびやかなキーボードサウンドが展開されているので、キーボードロックファンにはたまらないそれである。


ボーカル

このアルバムでは、ドラマーがボーカルもつとめているというスタイル。このドラマー兼任ボーカリストは、男性で、その声質は、なんとなく年をとってからの Jon Anderson の声に似ている。そんな声質と、きらびやかなキーボードが絡み合って、明瞭感あふれるサウンドが構築されている。


まさに

で、アルバム全体だけれども、4曲入り45分程度の作品。つまり、大作も含まれるその作品は、Par Lindh 健在という印象が強い。あらたな要素を詰め込んでくると言うのではなくて、あくまでキーボードを主体にしたプログレッシブロックサウンドの伝統にのっとって、弾きまくりキーボードの音色を楽しみながら、ボーカルののるメロディーを堪能するという感じ。
その弾きまくりっぷりも遠慮なしのちょっとやり過ぎ感を感じさせてくれるぐらいのそれなので、聴き応え満点。近頃は、いろいろと凝った要素をもったバンドサウンドがあふれている中では、ちょっとひねりが無いとも感じられるのだけれども、しかし、むしろこの直球勝負が潔くていいと思う。


キーボードプログレ

ということで、キーボード系プログレ大好きな方にはとても楽しめるアルバムだと思います。


関連リンク:
Pär Lindh
dLINKbRING.Music.Par Lindh Project
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