英国の叙情派プログレメタラー Enochian Theory



Enochian Theory

Enochian Theory は、2004年に結成された英国のプログレメタルバンド。2005年に、A Monument to the Death of an Idea で、EPでのデビューを果たしている。今回紹介するのは、フルレングスアルバムとしては、初となる作品で、2009年リリース(新たにレーベルと契約してのワールドワイドリリースとしては、2010年)の "Evolution: Creatio Ex Nihilio"。





バンド

このバンドは、現在は、3人編成。ただし、レコーディングには、The Lost Orchestra とクレジットされるサポートが入っている。一部の曲で、壮大なオーケストレーションがかかっているのだけれども、これは、このサポートメンバーによるものだろう。


叙情派

プログレメタルな印象のサウンドなのだけれども、タイトさや激しさという要素よりも、若干暗鬱さを秘めた叙情性に特徴を感じる。特に、ミドルレンジの声で歌うボーカルも声を張って歌うというよりは丁寧に歌い上げるタイプなので、あくまで曲の雰囲気作りを重視しているという印象。また、インストパートもタイトなアンサンブルと言うよりもじっくりとした雰囲気のあるアンサンブルを聴かせてくれる。このあたりは、ストリングスパートも混ざってきたりするのでかなりいい雰囲気。
また、構築美を感じる要素も多くて、SE的なサウンドを用いた雰囲気作りなども随所に施されていたりもする。そのことが、良くも悪くもというところもあって、一気に疾走するような展開にはあまりいかない。その分、ちょっとインパクトが薄い。ある程度ボーカルも含めたバンドアンサンブルが進むと、合間に、オーケストレーションが入ってきたりする。


アートワーク

アートワークはなかなか凝っている。廃墟の街に立つ工場のような施設がたたずむジャケットは雰囲気満点。確かに、サウンドもこのジャケットの雰囲気にマッチしている。また、ライナーノーツ内のアートワークもかなり凝っている。ちょっと宗教的な要素も感じさせる内容。


味わい

そんなアートワークもそうだけれども、やはり、このバンドは、その味わいが最大の持ち味だと思う。曲の構成がしっかりとしているので、一発の破壊力が薄いのだけれども、何度か聴いていると徐々にその味わいがしみこんでくる。
なので、叙情派なプログレメタルに興味があるかたは聴いてみてください。


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Evolution: Creatio Ex Nihilio
発売元 : Music Theories
発売日 : 2010-09-27 (1CD)
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