スティーブン・ソダーバーグ監督のガールフレンド・エクスペリエンスはなかなか微妙でした



ソダーバーグ

古くは、かのロックバンドYESのPVを作成したこともあり、その後映画監督としては華々しすぎる活躍をしているスティーブン・ソダーバーグ監督。
そんな監督の多分最新作であるガールフレンド・エクスペリエンスという映画を見てきた、渋谷はシネマライズにて。


小さな物語

上映映画館の規模や、大々的な全国ロードショーではないことが示しているのだけれども、昨今のソダーバーグ監督作品としては、売れ筋のど派手な展開の作品ではない。小さな物語にセンスを効かせようとしたと、そんな映画。
物語は、ニューヨークに暮らすエスコート嬢。実際にこういう商売があるのかどうかは知らないけれども、設定としては、高給で短時間の間彼女のような役割をしてその分の給料を稼ぐという仕事。高級な売春というえばそうか。


それほどのことはなく

そんな主人公を中心として、その恋人やクライアントなどのちょっとした生活を描いた作品。設定的には、なにか大事件が起こることを予期させるかもしれないけれども、この作品、コレと行ったことは全く起きません。むしろ、起きそうな前兆を感じさせながらも、結果としては、いいことも悪いこともありながら、そこにちょっとした精神的な幸せや、金銭的な何かや、ビジネス的な成功を追い求めようとする人々の間にある感情の機微が描かれているとそういったところ。


センス

で、そんな感じなので、映画としては、まぁ、正直言ってこれといって見るべきところや感じるべき物は何もなかった作品。
ただ、抜群なのは、センス。映像センスもそうなのだけれども、主人公が住んでいるアパートの室内に飾られている絵画であるとか、使われている音楽なんかが、これ、実にセンスがいい。はっきりいって、映画の内容そのものよりも、そのあたりのほうが優れた映画といっても過言ではない。
それから、ストーリーの持って行き方にしても、多少時間軸を前後させながら、場所も飛び飛びに展開させながらという、映画の構成事態も凝っていて、このあたりもセンスを感じる。


まぁ

まぁ、しかし、映画の内容は、そこそこです。個人的には、それほど見る事をお勧めしたくなるような映画ではなくて、あっ、これで終わってしまうんだって感じの作品。私には、軽い気分転換にいい作品かなってそんな風にしか感じ取れませんでした。


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