Anathem の新作 We're Here Because We're Here は結構ポストロック



Anathema

Anathema は、その昔のデビュー当時は、Paradise Lost とかのあたりの音に類似性があったバンドなのだけれども、時が経て、やがて、そららの音から離れて、プログレ方面の音に変化していったバンド。
そして、そんな Anathema の2010年最新作 "We're Here Because We're Here" は、プログレから、さらに突っ込んで言っていて、ポストロックと言ってもいいようなタイプのサウンドに変化していっている。





We're Here Because We're Here

10曲構成のアルバム。海面に一人立つ後光差す人間のジャケットの雰囲気がまさにその音を具現化しみせているという感じで、全体のサウンドは、とても感動的な雰囲気に満ちている。
特に、中盤の楽曲は、Sigur Ros 的な雰囲気も感じさせるような、ポストロック的なサウンド。曲によっては、あまりに不思議なサウンドであるが故に、もはやこれがどういったリズムパターンになっているのかも、聞き取るのが困難なような音世界で、バカテクすぎて拍子がとれないそれとは正反対のそれ。アトモスフェリックなというのか、全体を包み込むようなサウンドスケープの中に、柔らかく歌い上げる世界。男声ボーカルのみと、男声ボーカルと女声ボーカルを絡めたボーカルワークを使い分けながら、感情の内部に訴えかけてくる。


5.1ch

で、この作品、最近 Steven Wilson が積極的に取り入れようとしている 5.1ch サラウンドミックスが収められたエディションがあって、私はこちらを入手。で、我が家も、最近、センタースピーカは省いた4.1chの環境を整備したので、サラウンドものも鑑賞してみた。で、これが、これでまたいい。ちょっと、機器的に4.1chのほうが我が家では音質が劣るところがあるので、なんだけれども、しかし、このアルバムのサウンド傾向もあってか、周囲をぐるりと囲まれて音に浸るというのは、これはこれで面白い感覚。


ポストロック的

ということで、このサイン作は、やはり、あくまで、ポストロックよりのサウンドなので、メタル的な物はもとより、テクニカル系のプログレを求める様な方には、全くお薦めできない。逆に、プログレってあまり聞いてないけど、Sigur Ros とかポストロックを好む人には、楽しめる作品ではないかと思う。

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We're Here Because We're Here
発売元 : Peaceville
発売日 : 2010-05-31 (1CD)
売上ランク : 62337 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 1,955 在庫あり。
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