マイレージ、マイライフ 大ヒット上映中



ジョージ・クルーニ

密かなヒット映画、ジュノの監督が撮った新作、「マイレージ、マイライフ」は、ジョージ・クルーニ主演の映画。
これが、私個人的には、マイナー映画的な印象だったのだけれども、全然そうではなくて、結構大ヒット上映中みたい。私が見た会も満員御礼だった。


孤独を愛する男

ジョージ・クルーニ扮するのは、孤独を愛する中年男。独身で、世界中を飛び回っては、リストラを通知するという仕事をしている。であるが故に、1年のほとんどを出張で過ごす。それは、普通に家庭を愛する人には、耐え難いことであるのだろうけれども、生来孤独を愛する彼は、むしろそのことを楽しんでいる。


若き女性

しかし、そんな彼の会社に若き女性が現れる。その女性は、ネットを使った解雇通知システムの導入をへだてていて、彼のような出張による手法をなくそうと提案する。そして、研修という名目において、しばらく、彼と彼女は解雇通知の出張において行動を共にすることとなる。
世代も性別も異なり、考え方も大きく異なる二人。この孤独を愛する男は、しかし、他人と接触した場合の常として、この若き女性の物の考え方に影響を受ける。勿論、逆もまた真なり。


家族

そんなとき、この男の妹が結婚することとなる。そこで、明らかになるのは、昔から彼自身が孤独を愛していて、そして、明示はされない物の、両親が何らかの理由で存在していないという事象も重なる。それが故なのか、彼は、彼の姉妹とも実のところ疎遠であったのだがしかし。


バックパック

彼の講演が彼の価値観を明確に示す。バックパック一つの人生。何者にも拘泥されない事を重視する人生。しかし、徐々にそうではない価値観にも目覚めかける。妹の結婚式を契機とした、自分の姉妹への家族としての貢献。自分の愛する人を作り、そして、家族として暮らそうと試みること。バックパックを投げ出して。


ネタバレ

その先は、ネタバレになるので、やんわりと書くと、その彼の試みの結果が、そして、その若き女性の試みの結果が、彼のそして、ついでに彼女の、その後の人生へと影響を与えることになる。


変わらない

そして、つまりは、人は変わらないということだろうか。それとも、変われるということだろうか。そもそも、人は、変わらなければならないものなのだろうか、変わらないことこそが人が最も心地よい状況なのだろうか。
私は、人は、変わらないものだと思うし、変わらないでいることが心地よいことだと思う。勿論、変わらなければならない時もある。しかし、ここで扱っているような根源的な価値観については、変わらないでいいのだろうし、変われないものではないかと思う。


バックパック

人生とは、他人が決めるものではなくて、バックパック一つで歩き回る人もいれば、大きな荷物を倉庫に置いて、どっしりと生きていく人もいるのだろう。それは、生まれ育った環境が影響するのかもしれないが。
いずれにせよ、人生とは、そう安易に価値を強制できるものではないのだろうと。




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