omar のソロがやっぱりスゴイ

何枚目？

一時の Rick Wakeman を超えるのではないかと思われるほどに、すさまじい勢いでソロなどなどの作品をリリースし続ける Mars Volta の中心人物、Omar Rodriguez-Lopez の2009年にリリースされたソロ名義のアルバム old money を聴いてみた。
ちなみに、omar の作品って、リリースタイミングと制作タイミングが違ったりするので、この作品がいつのタイミングに制作されたのかは不明。

Mars Volta 人脈

omar の作品は、Mars Volta 人脈が多く参加しているのだけれども、この作品についてもそう。さらに、Jon Theodore もドラムで参加しているのが注目に値するところ。

Mars Volta のインプロ的

今回のアルバムは、メンバー的なこともあって、Mars Volta のサウンドに近い。イメージとしては、Mars Volta のインプロヴァイゼーション版というところか。
Omar のギターだけが目立つわけではなくて、バンドとしてのアンサンブルを十分に堪能出来るし、そのアンサンブルがまさに Mars Volta の混沌と同等。Mars Volta のほうが曲としての完成度が高いが、自由度はこの作品のほうが高いという感じで、この辺がこのソロアルバムの意義。

中近東

そのあたりの曲の自由度という意味で言うと、中近東を思わせるサウンドの2曲目がまず耳に残る。ここでは、Omar はギターではなくキーボードとベースを扱っていて、さらに、cedric ドラムとしてクレジットされている。このサウンドは面白くて、注目に値する。
このほかにも、Omar がシンセを多用していたり、テルミンまでもち出したりしていて、そういった、エレクトリック系の味わい付けが、Omar が元々もつ独特なギターフレーズとの掛け合わせで、さらにおもしろサウンドへと変貌している。