遂に姿を現したテクニカルバンド UKZ は EP で radiation

eddie jobson

結構前から、話題になりながら、なかなかその実像が現れなかったバンド、UKZ がついに、EPをリリースした。タイトルは、Radiation。

メンバー

まずは、何がスゴイって、メンバー。重鎮、Edidie Jobson の旗振りの元、元 King Crimson の Trey Gunn、そして一部ではよく知られている若きすご腕ギタリスト、Alex Machacek 。その他に、ボーカルは、Aaron Lippert。ドラムは Macro Minnemann。

サウンド

EPなので、20分程度の作品。4曲入り。
わかりやすいテクニカルさというよりは、渋いテクニカルさをみせる曲調。
個人的には、10弦タッチギターを操る Trey Gunn のサウンドが特に印象的。King Crimson でもみせた独特な音色をここでも展開していて、全体の音雰囲気に重さとは異なる不思議な雰囲気をまぶしてくれる。
サウンドそのものの特徴はなんと表現するべきか難しいのだけれども、ベースはハードロック。普通にボーカルが入るので、インスト中心のバンドではない。特徴的なのは、一本調子に責め立てるのではなくて、先述の Trey Gunn のサウンドしかりで、合間合間にフックの効いた独特なサウンドが挟まれ手くるところ。独特なサウンドを出すことの出来るそれぞれのミュージシャンがそれぞれの味わいを曲全体に加えていく。この辺が面白い。オルタナって感じもするサウンド。
個人的には、メンツ的にインスト中心で、テクニカルに攻めてくるのかと思っていただけに、意外に叙情性のあるボーカル曲も入っていたりというところに驚いた。だけど、これはこれでとても良くて、良い意味の裏切られ方。