ハンガリーのトラッドロックバンド KORMORAN



ハンガリー最大!?

いろいろな意味で、ハンガリー最大のトラッドバンドといっても過言ではないと思われる、KOROMORAN。多分、メンバーは9人で、女性ボーカルが二人いたり、バイオリン系、フルート系の演奏者に、ドラム、ベース、ギター、キーボードに、男性ボーカルといった感じ。実際の民族楽器を使っているのか、他の楽器でそれっぽい音を出しているのかはっきりわからないのだけれども、サウンドはトラッドを基調としていて、トラッドなノリをもったロック。ただし、アルバムによって色合いは結構変わる。
実際のハンガリーの音楽シーンは不明なところはあるものの、日本から勝手に想像するに、ハンガリー最大のバンドといってもいいような気がする。


多作

このバンドの驚異なところは、その多作ぶり、ここ数年は、特に年に2,3枚リリースしていたりする。驚き。しかも、粗製濫造ではなくて、かなりの高いクオリティーを維持している(全てを聴いているわけではないので、ほかの情報からの憶測もあり)らしいからすごい。
サイトのディスコグラフィーをみると、50枚は超えている。


Bálványosvár legendája

そんな中で、今回聴いたのは、2008年作の”Bálványosvár legendája”。実は、随分前に購入していたのだけれども、あまり聴いていなかったことに最近気づいて改めてゆっくりと聴いてみる。ちなみにだけれども、最近この作品の次の作品に当たるアルバムをリリースしている。


歌なし

この作品は、しかし、少し異色の作品になるのかもしれない。基本的にボーカルレスで全体的には、コンセプトを持っていそうな感じ(言語がわからないので、不明だけど、ブックレットには物語らしきものが書かれている)。曲調は、彼ららしいトラッドベースなのだけれども、オーケストレーションがかなり効いているので、シンフォニックな感じも強い。エスニックなノリで展開していくというよりも、ノリの味わいをちりばめながらも、あくまで、音で世界を表現しようという感覚が強い。


バカテク

ただ、テクニック的にはやっぱりすごいので、随所にタイトな演奏が挟まれていて、これはかなり興奮させられる。こういったちょっとタイプの違う演奏を一つのアルバムのなかで表現出来るというのも、彼らの演奏力ならびに表現力の凄さなのだと思う。


一つの候補

あまりにも、作品が多くて彼らの何を聴けばいいのやらって気がしてきそうだけれども、この作品は試しに聴いてみるにもいいかもしれない。かなり完成度が高い。


関連リンク:
A Kormorán együttes hivatalos honlapja
関連サーチ:
Kormoran(AMAZON.co.jp)
Kormoran(Google)
Kormoran(Technorati.jp)
Kormoran(flickr)
Kormoran(del.icio.us)
Kormoran(Last.fm)
Kormoran(YouTube)
Powered BY AmazoRogi