Sigur Ros @ 東京国際フォーラム



ライブ

さて、未曾有の金融危機に見舞われているアイスランド出身のポスト・ロック・バンド Sigur Ros の 2008年新作、邦題「残響」をフォローするコンサートツアーの日本公演のうちの東京国際フォーラムでのライブに行ってきた。


短い

まずは、ライブがあまりにも短くて残念。アンコール含めて、2時間に満たずで、1時間40分くらいかな。えっ、もう終わり、って感じで、どっぷり浸りきることが出来なかった。


浸りきれず

そんなライブの時間的な問題もあって、ちょっと、浸りきれなかったというのが印象。全体的な演奏なり演出なり選曲なりは全くもって満足だったのだけれども、もっと雰囲気に浸り込めるかなって期待があっただけにちょっと物足りなさが残った。ちょっと過剰な位に、特にスローなテンポの曲によって、音を環境的に充満させてもらえれば、もっと異世界の感覚に浸れたような気がする。


構成

浸り切れなかった要因は、曲の構成にもあったと思う。新作のアルバムのように、前半アップテンポな曲、後半はアトモスフェリックな超スローバラッドでまとめていただきたかったというのが私のわがままな希望だったのだけれども、そうではなくて、全体的に満遍なくいくつかの曲調の曲ならびに、新旧の曲を並べたという構成だった。まぁ、様々な切り口の曲を持っている彼ららしいと言えばそうなので、必ずしもこの構成で悪くは無かったのだけれども。


とっかえひっかえ

演奏は、4人のメンバーで、スローなリズムレスな楽曲から、アップテンポな曲で、さらにバイオリンの弓でギターを弾いて出す不協和音とともに凶暴化する曲までを再現。曲によって、ドラムレスになったり、ギターレスになってり、キーボードレスになったりするので、曲ごとにポジションチェンジを繰り返すところをは、曲の中で楽器を持ち替えまくる Gentle Giant までは行かないけれども、面白い。


オーディエンス

ポスト・ロックなバンドのライブは初めてだったのだけれども、オーディエンスの感じがやっぱり違う。私自身がここ最近変なメタル系、エモ系、プログレ系な変態バンドのライブばかりに参戦していたこともあるのだけれども、Sigur Rosの今回のライブでは、オーディエンスがほぼ微動だにせずに聴いているというところが違和感。でかい箱で2階席だったこともあるのだけれども、アンコール直前までは、ほぼ動作ゼロ。プログレ系もあまりオーディエンスの動きはないのだけれども、それでも、微妙にリズムとったり、浸ったりしている人が多い、だけど、今回のライブではホント微動だにしないってのがぴったりな感じ、かなり不思議な雰囲気だった。


総括

って、なんかかなりだらだらな文章になりつつあるので、そろそろ総括。
直接的な音ではなくて、音の壁を一度作ってそれをじんわりと浸透させていく感じだとか、リズムというよりも、音を並べていく感じだとか、他のロックバンドには無い表現を堪能出来たのはとても良かった。美しい超スローバラッドでの、Jonsi のか細いけれど芯ののある裏声によって表現される楽曲ではしばし背中がぞくぞくするのを感じた。とても,美しいライブだったので、ホント時間が短かったのがかなり残念だった。


蛇足

ちなみに、ふと思ったのは、オールスタンディングではないライブは、これが今年初だった。そして、今のところの予定では、これが今年私が行く最後のライブ。


関連リンク:
eighteen seconds before sunrise - official sigur rós website
MySpace.com - Sigur Ros - Reykjavík, IS - Visual - www.myspace.com/sigurros
SEUNZE.com -> SIGUR ROS / シガー・ロス | JAPAN TOU... -> 同URL登録情報
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