イタリアの硬派ジャズロック、D.F.A の 4th

久しぶり

イタリアの1995年あたりに結成されたプログレッシブ・ジャズ・ロックバンド、Duty Free Area 略して D.F.A.。１ｓｔ,2nd以降、しばらくライブ版やカップリング版のみで、音沙汰がなかったバンドだけれども、2008年にようやく新作が発表されたので、若干遅ればせながら聴いてみた。タイトルは、4th。

イタリアらしさ

のっけから、まさにイタリアという物を感じさせてくれるフルートを含む冒頭の展開からの15分近い熱演。基本的には、キーボードサウンドとギターサウンドの絡みをリズム隊が支えるという演奏。スピードやパワー、変則性を強調するのではなくて、アンサンブルを重視したタイプ。大きな破綻をみせる展開は無くて、むしろ美しさを感じさせるパートを随所に挟みながら、アンサンブルを聴かせていくという展開。細かいフレーズの繋ぎと、伸びやかなパートを織り交ぜている。
キーボードは、デジタル感ではなくて、ハモンドも使っていることもあって、アナログ感の強い演奏。なので、ちょっと粘着感のある音になっているところが、イタリアらしい感じにもなっている。
全体的な音は若干くらくこもっている印象もあって、この辺が残念と感じるか、落ち着きのあるサウンドと捉えるかで大きく評価が変わるかもしれない。

美しき6曲目

ボーカルのないジャズロックが基本なのだけれども、5曲目と6曲目はボーカル入り。特に、6曲目は、女性ボーカルも交えた、7拍子で迫るGG的コーラスワークによる美し曲。これは、本当にすばらしい曲。

Deus Ex Machina

同じイタリアのジャズロック系バンドの先輩格に Deus Ex Machina がいるけれど、DEMよりは、破綻がないまとまった感じのバンドです。という、Deus Ex Machina も全くここのところ音沙汰がないので、久しぶりに何か出してくれない物かと期待してみたりする。

Rogi073.Diary 2.0

イタリアの硬派ジャズロック、D.F.A の 4th

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美しき6曲目

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