Posthuman Silence : SYLVAN - Rogi073.Diary 2.0

1.ドイツのバンドです
SYLVAN はドイツのバンド。1999年に最初のアルバムをリリースしているので、それなりに経験を積んだバンド。ドイツというとエレクトロニクス系、アンビエント系がイメージされるけれど、このバンドは、シンフォニックプログメタルをやるバンドで、英米のプログレサウンドに近い。

2.Posthuman Silence
彼らの名前を一気に世間に知らしめたのが、ここで紹介する"Posthuman Silence" で2006年リリース。コンセプトアルバムとして構成された作品。音は、マイナー感は無くてメジャーな正統派サウンド。チェロを入れたりしたシンフォニックなイメージの強いパートを部分的にちりばめながら、メタルサウンドが軸として構成する展開。ボーカルがとても表現力があって、コンセプトのイメージを見事に描き上げる。特にメロウなバラッドでの表現力の深さは圧巻、引き込まれる。演奏は、バカテク系のサウンドというよりは、確実な演奏力でアルバム全体を通して緩みない緊張感を保つという感じ。リズムも、微妙にずらすパートを間に挟んできたりするので、一本調子にもならずうまく構成されている。

3.コンセプトアルバム
緩急の付け方といい、ボーカル演奏一体となったストーリーテリングといい、コンセプトアルバムとしての完成度はかなり高い。王道プログレサウンド好きには、特に訴える作品ではないかと思う。

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