フューチャリスト宣言:梅田望夫,茂木健一郎



1.遅ればせながら
遅ればせながら、フューチャリスト宣言を読んでみた。こういった新書って、あまりにもあっという間に読めて、読みやすくていいというべきか、内容の割に高いというべきか。


2.それはさておき
特に、内容について詳しく論じるようなものでもないので、雑感を並べてみようと思う。誰もが理解しているように、この二人がネット関連のことを書けば基本的にはポジティブエネルギーに満ちあふれる。私自身も、ネットの力は信じているし、今後も重要なものであると考えているので、気分良く読んでいける。特に昨今は、ネットの監視が厳しくなっていく方向にあるので、よりもって、こういった肯定的反応を読むとうれしい。


3.変化
世代論は何処まで適切だろうかというのはあるだろうけれど、ある世代までは、かなり固定的な価値観を信じているのだけれど、ある世代からは価値観なり状況は変化するものとして捉えるようになっていると思う。勿論個人差もあるから世代で単純にはくくれないけれど。特に、バブルの崩壊と不況、核家族からネットの発展という変遷の影響をもろに受けてきた世代はそうだと思う。いつまでも何かにこだわるのではなく、変化を感じてそしてその変化を受け入れ、自らも変化しながら存在するという姿勢。ネットは、これに見事に対応していて、それ自体の変化の早さというのもあるのだけれども、固定要素が少ないというか、国境ですら超えるし、情報の垣根は格段に低い。ここに可能性を感じるか否かは既存の価値を保持する発想か、変化を積極的に受け入れていこうかという発想かによって変わると思う。
この著者二人は、まともに後者で、しかも、その変化事態を作り出していこうとさえする姿勢にあると思う。


4.これから
これからどうなっていくのだろうかなどという事は、全くもってわからない。そこでは、ただこの状況を進んでいくしかないと思うだけ。そして、思うのは、特に国などの統治側機関に対して思うのは、とにかくいいことはそれほどしなくていいから邪魔はしないでくれと思うだけ。そして、憲法改正になどはそれほど興味はないし、戦えるようになる事が平和を守ることとも思っていない。それは世界中の紛争地域で力の競争がひたすら軍拡を生み出すだけで、いっこうに紛争は解決し無いどころか犠牲者が増えているだけなのを見ればわかる。そんなことよりも、変化を許容する社会を構築していくようにして欲しいだけ。実際には、規制をかける動きの方が大きいけれど。


5.そして
そして、政治には期待する暇はなくて、ただ自らが信じる道を突き進むしかないと思いはじめる。ああだこうだというよりも、進む事、正しい方向はわからなくても、なんとなく思う方向に進む事。この本だけでここまで思ったわけではないけれど、この本を呼び水にそんな事を考えてみた。

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フューチャリスト宣言
発売元 : 筑摩書房
発売日 : 2007-05-08 (新書)
売上ランク : 258 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 735 通常24時間以内に発送
評価平均 : /8人
楽しいほうの未来へ:僕らの気持ちを代弁してくれている?
インターネットの今後!?
読む前に想像した通りの内容です
思わず苦笑いしました
未来は明るい
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