シュルレアリスム展−謎をめぐる不思議な旅−:埼玉県立美術館



1.シュールリアル
さて、埼玉の北浦和駅から歩いてすぐの北浦和公園内にある埼玉県立美術館で、開催中の展覧会、シュルレアリスム展(2007/03/25まで)に行ってみた。ちなみに、この美術館の様々なところにおかれている椅子が面白い。


2.集成
シュールリアリズムを題材にした展示って、それなりにやられていて、きっと人気もそれなりにあるのだと思う。で、今回の展示はというと、これがかなり幅広く集められていていい。大概の場合、有名どころの作家の有名どころの作品だけの展示で終わるのだけれど、今回のこの展示では、あまり知られていない作家の作品も紹介されているし、それに、有名どころの作家でも、まさによく知られた作品だけではなくて、あまり知られていないタイプの画風の作品もあったりして、結構面白い。これだけの作家の作品を集めることが困難であるが故に、代表作とはいえないタイプの作品も展示しているという結果なのかもしれないが、それがかえって、功を奏しているというか、新鮮。


3.おお
中でも、まずは、一枚しかなかったけれど、ピカビア。あんまりこの人の作品を見る機会って無いのだけれども、やっぱり、この人の絵のうまさは尋常ではないし、その構想も非常に面白い。ピカビアの回顧展みたいなのどこかでやってくれないだろうか。それから、マルセル・デュシャンの箱物作品が展示されていたのが驚き。いや、こんなところで、見ることが出来るとは。少し前に、横浜でやっていた回顧展に行き損ねたから、ここで見れてよかった。他にも、マン・レイデ・キリコ、エルンスト、ダリ、マグリット、ミロ、デルヴォーハンス・ベルメールなどなど、見事に網羅している。


4.日本の美術館所蔵
今回展示されている、ほとんどの作品が日本の様々な美術館の所蔵作品。というところが、少し驚きでもありながら、やっぱり、日本中の公共美術館の所蔵作品って貴重なものがいっぱいあるのだというのを再認識。今回の展示が何処まで巡回するのか調べていないけれど、こうやって、それぞれの美術館が持っている作品をもちよって、一つの構成を作って、全国を回るような展示をもっと盛んにやっても良いのにを思う。それと、やっぱり、それぞれの美術館が持っている所蔵作品をもっとわかりやすくオープンにしたら、きっと面白いことが起こるとそんなことも思ってみた。


5.常設展
常設展は、靉嘔の作品集成が面白かった。虹色の色彩で知られた作家ですが、あらためて、光の成分の分解とそれによる表現というのは、かなり面白いところを付いていると感じた。同時開催の常設展、”光の諸相−モネからタレルまで”に影響された感覚かもしれないけれど。


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ネタが無い画家の為にw
シュールの神髄
私のつくったものも、つくらなかったものも、みんなあなたにさしあげる
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