Mars Volta : Amputechture
1.遂に
私が、勝手に現代Deformed Rock御三家と呼んでいる、バンドの一つ、Mars Voltaの3枚目のアルバムが、日本盤先行で発売になっている。あっ、ちなみに、他の2バンドは、TOOL と Muse で、いずれも今年新作を出しています。
2.中身
さて、3作目。前2作品でも、ラテン系土着系な印象を与えるフレーズをベースに、絞り出すような感じもする高音ボーカルの叫びのような印象を乗せて、ギターもねじれた音で駆け回り、怒濤の疾走と緩やかな雰囲気を交互に振りかざす、とても、面白くて飽きのこないサウンドを作り出すことに成功していたが、本作品でもそれがさらに継承され、そして、進化している。特に、今作品では依然として多用する三拍子を軸に、スローパートが充実(例えば、5曲目Asilos Magdalena)して、ただ疾走感だけで攻めるだけではない表現力をこのバンドが持っていることを証明している。なにより面白いのは、ボーカルパート、ギターパート、ドラミングを軸に各楽器が常にそれぞれ主張し合いながらせめぎ合っているところで、どのパートに傾聴するかによって、音楽そのものの楽しさが変化しくる。それは、それだけ曲が作り込まれて入れ、アレンジも練りに練られているが故だと思う。ちょっと成熟感とこれからのさらなる可能性を感じさせる作品。
3.ついでなので.日本盤のライナーノーツについて
さて、先行ということもあって、珍しく日本盤を購入してみた。日本盤って、とても親切でちゃんとライナーノーツがあって、日本語訳があって、なのだが、どうも、このライナーノーツ、普段よりコアな音楽を聴いている身からすると、いまいちにもほどがある。ある種のライナーノーツはとても貴重な情報源だけど(特に、今ほどネットが盛んではなかった時代は、唯一の情報源となる場合も多々あった。)、少しメジャー系になると、とたんに質が落ちる。このライナーノーツでも白々しく、売れ線の音楽とは違って、云々で、曲の長さも普通ではないなどと欠いているけれど、プログレ系を聴いている身からすると、そんなことを今更議論して、このバンドは普通のバンドではないなんてこと書くのって、ちょっと、ちょっとちょっとと感じてしまう。まぁ、ブログ循環すれば、もっと面白い解説を見つけることが出来るので、その方がいい。
4.来日も決定みたいです
とりあえず、以下の来日公演が決定しているみたいです
11/19(日)大阪 ZEPP OSAKA
11/21(火)東京 ZEPP TOKYO
11/22(水)東京 ZEPP TOKYO
11/24(金)名古屋 ZEPP NAGOYA
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評価が分かれるアルバム、だと思う。
3rd
今までになくサイケ
ジャケは好きじゃない。