Mind Hacks



1.またまたオライリー
さてさて、Oreilly初?の非コンピュータ系出版物、”Mind Hacks”。こないだ取り上げた”PHP Hacksと同じ”Hacksシリーズとしての発売。


2.脳
内容は、脳を中心として、人間の制御とはどのようになっているかについての本。例えば、人間が錯覚を起こす仕組みだとか、そのあたりを通じて、我我が把握していると思いこみながら、実は我々自身では全く理解できていない脳の認識の仕組みを簡単な実験などを通じて解説する内容。あと、結構面白いのが、ネット連動型というか、いろいろなところに関連URLの紹介があったり、実際にネットを使って試してみよう的なところがあるいみ、オライリーらしいといえるのかもしれない。ただ、私自身はネット人間的でありながら、読書時はネットから離れていることが多いために、今ひとつ活用しきれなかった。


3.確かにそのとおり
確かに、人間が認識していると認識している事柄よりも、実際に脳が情報を理解して処理をし行動に移している事柄、つまり意識しなくても行われている処理の方が多いと言われればそうに決まっている。見えたものを認識できたとしても、なぜそれがそのように見えるのか、そう見えるものとなるまでの過程でどのような処理が行われているのかなんてことは、全く認識できない、例えその過程で多くの細胞が反応をしていたとても。


4.すると思い出してみる本
すると、”脳は美をいかに感じるか”という本が思い出される。こちらでも少し紹介しているけれど、現代へと繋がるいくつかの美術作品、例えば、ピカソなどによるキュービズムといったところは、脳の認識過程の途中段階を表現しているかのようでもある、というようなことが書かれているのだが、こちらでは美術との関連性で書かれている内容が、この本では実験的に書かれていると表現することが出来る。


5.最後は・・・
で、この本、最後の方は、少し自己コントロール方法的な感じの内容にも読み取れそうなところもあって・・・なのだが、ただ、結構これは、と思ったのは、繰り返しによる練習方法よりもランダムな練習方法のほうが、身につく場合があるだとか、イメージトレーニングは、神経系のトレーニングとして効果があるといったところがある程度実証されているところ。自分が昔からランダム処理系の活動を好み、それがうまくいっていると勝手に思いこんでいることとうまくつじつまが合うからという、とても利己的な納得ではあるのだが。


6.知ることの強さ
まぁ、いずれにせよ、科学系読み物好きには面白いと思う。あと、”汝自身を知れ”ではないが、知ることが何かの役に立つこともあるかもしれないし。

関連リンク:
オライリー ジャパン
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Mind Hacks―実験で知る脳と心のシステム
発売日 : 2005-12 (単行本)
売上ランク : 4993 位 (AMAZON.co.jp)
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脳科学に興味があるかたへ・・・
まるであるある大事典世界一受けたい授業みたい!
大変為になるし面白い。
脳と心のハッキングが楽しめる
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