Gentle Giant : GG @ the GG - Rogi073.Diary 2.0

1.伝説
マイナーでありながらも驚異的なテクニックと個性を放ったバンドは特に70年代のプログレ界には多く存在するが、その中でも群を抜いて重要な存在がこのGentle Giant。変拍子と対位法が混ざり合いながらどんどんとテーマが変わりながら進行するとても複雑なコードにさらに、複雑なコーラスワークとそして多彩な楽器群が加わるという、ちょっと聴いただけではただ圧倒されるだけというすごいバンド。

2.ライブ
そんなバンドなだけに本当にライブでどこまで出来たのだろうと思わせるのだが、ライブでもすごさを発揮するのがプログレバンド達の恐ろしさ。なかでもこのGGは、各メンバーがライブ中に楽器を持ち替えたりだとか、全員リコーダーだとか、全員パーカッションだとか、何とも想像しがたいライブをすることで知られていた。ただ、少し前までは、まさに知られていただけで、どこか伝説めいたところがあり、真のライブの姿を知る人は少なかったはず。

3.DVD化
ところが、時代が変わって、DVDの時代。機材の廉価化もあってか、多くの伝説的ライブ盤が世に出るようになった。そのおかげもあって、GGのライブもDVD化され始めた。 Giant on the Box (2pc) (Bonc Dlx)が、まず世に出て、そこに映し出される光景に驚くより他なかったのは記憶に新しい。ライブではライブの”ノリ”を出しながらも、完璧に演奏してしまっているのだから。

4.本作
この作品は1978年のもの。上述の前作が1974あたり。なので、少し時代の変化があるので、上記を持っている人も、これを買う価値は十分に、いや、十分すぎるほどあると思う。やっぱり、すごいのですよ、この演奏。なぜ、あのメロディーであのように歌えるのかが不思議でならないし、コーラスがあそこまで決まるのも不思議。勿論、多種多様な楽器をメンバーが操りきるところも驚愕なのだが。上げたらきりがないほどの驚きと感嘆の連続。

5.On Reflection
個人的には、On Reflectionです。もともと、好きな曲なのだが、あのコーラスが見事に決まっていて、あまりにもかっこいい。いやいや、なかなか入手も難しくなってきているかもしれない状況かもですが、これは是非とも手に入れて家宝にしたい作品です。

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