Little Tragedies:NEW FAUST

1.概要
ロシアのキーボードオリエンテッドプログレッシブロックバンドLittele Tragediesの新作New FAUSTが発売になった。2枚組の力作。通算4作品目ぐらい。デビューからはそれなりに時間が経っているベテランだが、3枚目が出るまではなかなかCDリリースが出来なかった苦労を持つ。3枚目からはMUSEAと契約して、順調な様子。


2.と思っていたのだが
と思っていたが、実は今作のライナーによると最初の2枚はキーボーディストのソロアルバムがバンド名義で出ただけらしい。


3.安定した作品
2本作は、かなり安定した仕上がりになっている。相変わらずのヘタウマボーカルは垢抜けないが、全体の演奏は、クラシカルパートでの壮大なオーケストレーションキーボード弾きまくりと、バンドとしてのまとまりを感じさせるタイトなプログレッシブメタルバンドのそれを感じさせる疾走キーボード弾きまくりパートの趣向の異なる目玉があり聴き応えあり。また、デジタルキーボードではなく、ビンテージキーボードを多用するとことがまさに彼らのオリジナリティで、古くからのキーボードファンにはたまらない。


4.ロシア語
歌詞はロシア語なので、内容は、不明。タイトルからしてコンセプトアルバムだろうか。元々、彼らは深い文学趣味があって、バンド名もプーシキンを思い起こさせるし、
この作品でも取り上げられているし、過去の作品でも取り上げられているのが、ロシアの詩人Nikolay Gumilyov(どうも私の知識不足もあり、日本ではほとんど知られていない詩人)。あと、今回の作品では何故かライナーの最後にドストエフスキーの「罪と罰」の引用あり。作品内容と関連しているのだろうか?


関連リンク:
little tragedies について
関連サーチ:
Littele Tragedies(Technorati.jp)
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