久々のYES来日公演は、渋谷公会堂にて
YES
プログレッシブロック界の雄で、いわゆる四天王のうちでは、唯一現在もまともに活動している YES。昔からメンバーの入れ替わりが激しいのだけれども、ここ最近は、Chris Swuire, Alan White, Steve Howe がメインとして存在していて、キーボードとボーカルが時々入れ替わるようなそんなスタイル。今回の来日は、新作 Fly From Here に伴うツアーなので、このアルバムに参加していた Geoff Downes がキーボードとして久々に参加。さらに、ボーカルはツアーの途中まで、Benoi David だったのだけれども、Jon Davison にさらにチェンジして来日。渋谷公会堂
ということで、渋谷公会堂にて、私が見たのは、2012年4月18日(水)の公演。確か、ソルドアウトだったはず。まぁ、想像通りですが、それなりの年齢層の客層だったのだけれども、しかし、ぽつぽつと若者も混じっているようなそんな感じ。そういえば、ASIA の来日も9月に決まっているので、Howe と Downes はそのときにまたまた来日するということですね。スタート
ということで、ほぼ定刻通りにスタート。Davison 以外は、風貌から年齢を感じさせる。特に、Chris の巨大化ぶりと Howe の縮小ぶりが印象的。とはいうものの、演奏が始まると、そんな高齢化はさほど気にならないパワフルな演奏。結構繊細なプレイなところでは、最早、熟練の域に達しすぎていて、わざと外し気味の演奏スタイルなのか、実際に外してしまったのかもよくわからないようなそんな微妙な間合いが時々登場したりするのだけれども、しかし、聴いている側もなかなかリズムを完璧に取り切れているわけでもないのでよくわからない。バランス良く
選曲は、70年代の名作と80年代の名作がバランス良く配置された感じ。このあたりは、Geoff Downes と Jon Davison がメンバーに入っているが故に可能な選曲でもあるように思う。そう考えると、このメンツっていうのも結構いいところあるかなと。そして、新作の Fly From Here からは、タイトル作の組曲をしっかりと演奏しきっていました。意外な
そんななか、かなり意外だった選曲が、Mahine Messiah。アルバム Drama からなので結構予想外。だけど、さらに予想外だったのは、その演奏が激しくてかっこよかったこと。この曲のみならず、80年代の比較的ストレートなハードロック系楽曲を激しく楽しく演奏する姿は、それこそ、年齢を感じさせないそれで、うなりまくるベースに、鋭角に切り込むギターと重厚なキーボードのアンサンブルはかなり決まっていました。おかげで、それらばかりに耳と目がいって、Alan のドラミングが結構地味に感じたりというか、あんまり注目がいかない感じでした。Davion
あと、一つの注目は、Davison のボーカル。これも、かなりしっくりと填っていて、さらに、風貌や歌うときの手の動かし方なんかからは、若き日の John Anderson を彷彿とさせるようなところもあって、見事にはまっていた。やっぱり、Anderson のボーカルでってもうところはあるけれども、しかし、十分にいいできでした。2時間
そんなこんなで、アンコール含めて約2時間のライブ。Owner of the Lonely Heart もやるし、And You And I もやるしで、最後アンコールは、Roundabout でしめるしと、ツボを押さえた選曲で楽しいライブでした。ホント、YES いいねー。ボーカルパートだとかもかまわずにソロな感じで引きまくる Steve Howe はギターを持ち替えながら演奏して、Goeff Downes は今ではやる人が少なくなった築城型キーボードに囲まれて演奏するし、Chris Squire は、左手が動きすぎる跳ね上がっていき、地を這うベースラインをたたき出すし、Alan White はその好き放題演奏を何とかリズムキープするしで、そんな、やりたい放題親爺に囲まれて、しかし、のびのびと歌っている Jon Davison と、これが、YESだねと、これがプログレだねと、ホントいいライブでした。関連リンク:
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