街のあかり(アキ・カウリスマキ監督):ユーロスペース



1.敗者三部作
アキ・カウリスマキ監督最新作品、「街のあかり」。敗者三部作の3作品目。


2.みじめ
文字通り、敗者な内容の映画なのだけれども、前の2作に比べて、さらに敗者度が上がっているというか、3部作で作品を経るごとに、敗者度が増している感じもする。
なんとも、主人公のみじめなことで、しかも、その原因が環境にあるのか、本人にあるのかというところが、どっちにもあるって感じで、それが、さらにみじめさを強調している。


3.無表情
そして、映画自体の無表情具合もこの作品では強まっている。アキ・カウリスマキ監督の映画は総じて、言葉すくなで無表情だけれども、この作品では、さらに言葉が少なくなっているし、ストーリーも単純で、ごちゃごちゃしたことにこだわる事を一切止めてしまっているという感じ。


4.そして、重い
そして、なんだか、作品を見終わった印象はどっぷりと重いという感じ。まぁ、もともと爽快感を求めて見るタイプの映画ではないのだけれども、それにしても、なんともいえない中途半端な重さが体と心にずっしりとくる。
ちょっと、油断すると、やられてしまうかもしれないので、若干注意して見る必要があるかもしれません。


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