アキ・カウリスマキ:罪と罰



1.罪と罰
さて、本日7月7日から、上映が始まっている 「街のあかり」の監督、アキ・カウリスマキの過去作品上演回が、この公開に先駆けて行われていましたが、そのなかで見たもう一つの作品が、「罪と罰」。ドストエフスキの原作を、その骨子だけ残して舞台なども大幅に変更して作成された作品で、カウリスマキ監督の長編処女作に当たる。


2.どうか
正直な私自身の感想は、もう一つの出来という印象。まずは、処女作という事もあって、後の作品群に見られるカウリスマキ監督の独特の世界観がまだ、強くはでていないというところ。そして、やはり原作の影響力もあって、そのインパクトに至っていないというところ。特に後者は、原作に対する解釈がカウリスマキ監督と私自身とで異なっているからなのかもしれない。私自身の理解では、特に終盤の展開はヒューマニズムをどのような物として捉えればいいのかという問題提議的な要素が含まれていると考えているのだけれど、映画の終盤には、そういった要素があまり感じる事が出来なかった。


3.映画化
原作があると、やはり難しいというのは、作り手もそうだろうけれど、見る側にとっても、原作の印象から離れる事が出来ないと言うところもある。だから、きっと原作に強い思い入れが在るかどうかで、この映画の感覚も大きく変わるのだと思う。

関連リンク:
映画『街のあかり』オフィシャルサイト
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罪と罰
発売元 : 紀伊國屋書店
発売日 : 2002-12-21 (1DVD)
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ドストエフスキーファンには…
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