Gjallarhorn : Sjohn - Rogi073.Diary 2.0

1.フィンランド
北欧トラッドバンドというと、GarmarnaやHedningarna等のラディカル・トラッドをやるバンドに、目がいってしまうが、それらのバンドと同傾向の音を出すフィンランドののトラッドバンドが、Gjallarhorn。1994年に結成されていて、デビューアルバムは1997年。日本にも来た事があるらしいという噂があるけれど、未確認。

2.2nd
そんなバンドの、2ndアルバムで2000年にリリースされたのが今回紹介する、"Sjohn"。何でこんな微妙なところを選んだかというと、深い意味はなくて、このバンドのアルバムを聴いてみようと思って、たまたま手に取ったのが、2ndだっただけです。

3.ラディカルではないトラッド
先ほど、ラディカル・トラッド勢を引き合いに出したけれど、ラディカルさはあまりない。リズムやメロディーは近いけれど、これは北欧トラッドの音ということだろう。フィーメイルボーカルを擁して軽快なリズム感をもつ明るい音。スピード感、攻撃性はあまりないが、適度な疾走感はある。
使用する楽器も、トラッド楽器を多用しているので、独特の音世界。曲自体も一本調子になったりすることもないので、面白い。歌詞は、一部英語が入るけれど、ほとんどがフィンランド語なので意味は解読不能だが、トラッド楽器と相まって独特な雰囲気をより強調する。なかなかの佳作。

4.穴場
ラディカル・トラッド勢の活動がぱったりと待って以降、2000年前後に勢いのあったトラッド系プログレが、昨今すっかり影を潜めてしまっているので、以外と貴重な存在（最新アルバムは2006年にリリース）。トラッド系バンドがよりおもしろ音を引っ提げて再び活発に活動することを期待しながら、このバンドに注目する。