なんとなく、Devil Doll - Rogi073.Diary 2.0

1.なんとなく
ちょっと、最近新ネタが無いので、少し古いところのねたを取り上げてみようと言うことで、一時期熱狂的に支持された謎のバンドDevil Dollを取り上げる。実のところ、最近大量のCDの整理をしていて、今まで過去作品が埋もれてしまってアクセス困難であったのを改善した結果として、旧作が目につき始めた訳で、そんなところで、そういえばこのバンドかなり話題だったよなというところからの展開。

2.謎多きバンド
1988年あたりのデビューなので、プログレ端境期。SOLARISなどもこの時期デビュー。当初はイタリア出身のバンドと紹介されていたが、その後、スロヴェニア出身と訂正さている。Mr.Doctorという人物を中心としたバンドで、ストリングスが大幅に入っていたりする。ただし、実際のバンドの様子はかなり謎が含まれていて、バンドのスタディオが放火にあったなどという嘘か真かという話しも一時期あったように記憶している。
2006年現在は活動していない。

3.音楽
5枚のアルバム（1枚はサントラ）をリリースしているが、いずれもコンセプトアルバム。Mr.Doctorの手による世界が繰り広げられるおどろおどろしい世界。
曲調は、なんと表現すれば適切なのかと悩ませるところ。無理矢理言うならば、オカルトホラーシンフォニックロックというところだろうか。ゴシック色が強いが、ゴシックメタルではない、クラシカルな要素も強いが、シンフォニックロック的ではない、ロック感の強いパートもあるが、ポンプロックではない、シアトリカルであるが、GenesisやANGEのそれとは違う、クラウス・ノミっぽいけれど、オペラロックではない。といったところで、他に類を見ないバンド。ラヴクラフトの世界というとなんとなく近しい気がする。

4.高い完成度
そんなバンドであるにも関わらず、曲の完成度はかなり高い。特殊な世界を作り上げてその世界を表現しきるというタイプであるために、このおどろおどろしいカルト宗教的なかおりも若干する世界が苦手というタイプには難しいだろうが、怪しい者には手を出したくてしょうがないタイプには絶好のバンド。これだけの演奏力と作曲力があるにもかかわらず、とても謎な活動に終始したのが勿体ない気もする。ただ、これだけの実力があるからこそ、謎な活動でも有名になったという捉え方もあるかもしれないが。

5.入手は？
というところで、当時も結構入手が困難だったように記憶していて、今はさらに困難なのではとかんじるのだが、とりあえず、HMVで検索するといくつか引っかかった。あと、プログレ系のお店ではそれなりに売っている様子でもある。