Flower Kings : Instant Delivery
1.待望の
さてさて、先日Paradox Hotelをリリースして、相変わらずのファンタジックシンフォニックな世界を提示してくれているFlower Kings（以下TFK）ですが、このParadox BoxをフォローするライブのDVDが発売になりました。
2.コンパクト
Meet the Flower Kings (4pc) (W/Dvd): というDVDが映像作品としては過去に発売されていますが、この作品は、Star Dust We Areの30分完全版を収録するなど、大作を含めたベスト作品集的ライブ映像で、メンバーもRoine Stolt, Tomas Bodin, Jonas Reingold, Hans Frobergの黄金の中盤に、Zoltan Csorsz, Daniel Gildenlow そして Hsse Bruniussonを含めた大所帯TFKでの演奏で、かつ、映像に前衛ダンスが入り込むという凝った作りでしたが、今回の作品は上記黄金の中盤に新しく加わったドラマー Marcus Liliequist の5人のみのシンプルなメンバー構成。また、Marcus Liliequist もシンプルなドラムセットを使ってシンプルにテクニックを見せるというタイプなので、音的にもシンプルさが際だっている。その分、個々人の演奏がしっかりと楽しめて、メンバーのテクニシャンぶりを堪能できるという側面もある。
3.曲は
収録曲は、Paradox Hotelからと過去の作品からが6:4位の割合。過去作品からは、The Truth will set you free , A king's Prayerなど結構ツボを押さえた選曲で、最後はStar Dust We Areシンプル版でしめるというところでいい。
4.ロック
Hans Frobergのあおり方が目立っていることもあって、前提的にロック感が強い。演奏も、丁寧に完璧に演奏しきるという感じではなくて、疾走感とノリを持たせた少し崩し気味。インストパートも結構崩したインプロバイゼーション的な感じで、かなり聴き応えがある。ライブらしさが強く出た作品になっていて、このあたりも、Meet the Flower Kings とは違う魅力。それから、5人とも歌えるということもあって、コーラスが結構見事に決まっている。TFKにはあまりコーラスワークの印象がなかったので、これは新たな魅力の発見。
5.地味すぎるセット
それにしても、セットが地味すぎるというか、一応モニタに映像映しているけれど、静止画だし、ライティングもきわめてシンプル、ステージには楽器以外にはセットと呼べるものは存在しない。DVDとるのだからせめて少しぐらいはとも思うのだが・・・まぁ、彼らの場合その音楽だけで十分といえばそうなのだが。あと、カメラワークも何となく甘い気がする。このあたりは、予算の関係もあるのだろうか？
関連リンク：
The Flower Kings - The Official Site
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