マシュー・バーニー:拘束のドローイング9

2005年に金沢21世紀美術館での展覧会で公開されていたマシュー・バーニーの映像作品。
「拘束のドローイング9」が2006/3/3まで渋谷シネマライズで公開中。
映画というか芸術映像作品というかなので、映画好き向けというよりは美術好き向け。
ちなみに、音楽はbjorkだが、bjorkファン向けかといわれると微妙な作品。


おなじみのエンブレムをベースに何ともいえない映像を繰り広げます。
舞台は、日本で捕鯨船日新丸がメイン舞台。
これ架空のものかと思いきや実在のもので、こんな本も出ている。

調査捕鯨母船 日新丸よみがえる―火災から生還、南極海へ
小島 敏男
成山堂書店 (2003/10)
おすすめ度の平均: 5
5 教訓を生かせなければ、未来につながらない
5 クジラをめぐる危機管理


なんとも、イメージに富んだ映像作品で、あのエンブレムが何度も登場しながら、
非常に印象的な情景が並べられていく。
何が何だか、説明しろといわれても説明できないが、結構緊張感を感じさせる映像で、
それほど、飽きないというか、むしろ引き込まれさえする感じさえもした。
なんとなく、全体的に流動と解体に融合が対置されているという言葉で表現出来そうな作品である。


マシュー・バーニーの映像作品はかなり見ることが可能な機会というのは少ないと思うので、
(私も、今回初めてマシュー・バーニーの映像作品を見た。)
この機会を逃さないことがお勧め。


ちなみに、Bjorkが出演と音楽担当でついでにマシュー・バーニーの妻。
音楽も雅楽なども使われながら、非常に良かった。


関連サイト:
Cremaster Cycle
拘束のドローイング9 サウンドトラック
ビョーク
ユニバーサルインターナショナル (2005/07/21)
売り上げランキング: 1,556
おすすめ度の平均: 3.67
3 ビョークらしさがひりひりするアルバム
4 なんとも言えない(`-_-)
4 透明、ひんやり、エレクトロ