セルバンテス賞 セルヒオ・ピトル

2006年のスペイン最高峰の文学賞セルバンテス賞にセルヒオ・ピトル氏が決定したようだ。
氏の作品はまったく読んだことはないし、そもそも、日本語で入手できる
のかどうかもふめいなところ(とりあえず、AMAZONではヒットしなかった)。
ただ、解説によると評論とも小説ともつかない独特のジャンルを超越した作風であるということで、
何となく興味深い。
パスカルキニャールも、哲学とも小説ともつかない独特作風のもとに、
かつてゴンクール賞を受賞している。
こういった、小説が小説の枠から完全にはみ出していくというのは、
一つの流れではあるのだろう。ただし、それがまだ大きな潮流にはなっていない。
何となくいい作品はあるが、決定的な一作がまだ出ていないというところだろうか。
マジックリアリズムにおけるガルシアマルケスの「百年の孤独」のような)
いずれにせよ、セルヒオ・ピトル氏の作品がどのような作品なのか、
機会があったら是非読んでみたい。


パスカル・キニャール 舌の先まで出かかった名前