ハロルド・ピンター全集

ノーベル賞を受賞した劇作家ハロルド・ピンターの全集が新潮社より刊行された。
全三巻。復刊ということなので、最新の評論だとか作品は載っていないと思う。
これでようやく、ハロルド・ピンターの作品が書店に並ぶわけで、
こんなことを書きながら、あまりまともにはピンター作品を読んだことがない
私としては、とりあえず安堵。
しかし、ノーベル賞受賞という契機がなければたとえすばらし作品でも
出版が困難であるという現実は悲しい。
海外だとペーパーブックで結構名著が出ている様子をみると、
わざわざきれいな装丁で出さなくても、廉価版みたいな形でも良いから、
とにかく名著を世の中に出すと言うことは出来ないものかと思うのだが。
それとも、そういった印刷費ではなくて権利費用の方が多いというのなら、
全くもって不可能な対策ではあるが、なんとかならないものだろうか。

ハロルド・ピンター(AMAZON)