久々に Arena は、やっぱり Arena



Arena

ポンプ系スーパーバンド Arena。John Mitchell を中心にヘヴィーで、コンセプトアルバム的な完成度のある物語に特徴を持つバンド。非常に感情的なサウンドが、印象に残るバンド。3年ぶりとなるアルバム Double Vision をリリースしたので、聴いてみた。


Double Vision

久しぶりのアルバムなので、どんな展開なのだろうかと思ったのだけれども、やはり、彼らは、彼らでした。Arena らしい、こってりとした、サウンドは健在。しっとりとさせるところはしっとりとさせながらも、ヘヴィーに感情に食い込んでくるようなボーカルスタイルとサウンドは、まさに、健在。


いい作品

20分を超える大作も含まれているし、彼ららしさのぎっしり詰まった作品は、昔からの彼らのファンにとっては、溜まらないそれ。いい作品です。


関連リンク:
Arena – Mick Pointer – Clive Nolan – John Mitchell – Paul Manzi – Kylan Amos
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DOUBLE VISION/LTD.DIGI
発売元 : PLAST
発売日 : 2018-05-25 (1CD)
売上ランク : 125003 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,459 在庫あり。
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優しく鋭角に A perfect circle EAT THE ELEPHANT



A perfect circle

米国のスーパーグループ TOOLのMaynard James Keenan 率いる A Perfect Circle が実に14年ぶりにニューアルバムをリリース。タイトルは、Eat the Elephant。


憂いと鋭さ

TOOL における、圧倒的なダークネスとは少し異なり、A Perfect Circle では、少しばかりの優しさを感じさせる柔らかさが、特徴でもあるが、この作品ではより、その美しさから訪れる恍惚とした情景が圧倒的に輝いている。


重く

そして、全体はやはり重い。ヘヴィーなリフとリズムセクションにのって、ボーカルラインが作り上げるメロディーは、語りかけるようながなり立てるような。怒りのようでもありながら、一方でアップテンポにメロディアスに、優しさが包み込んでくるサウンドもあり。
この落差が何とも溜まらない。


最高に

かなりのかっこよさ。最高のサウンド。TOOL もまた新作を出すとか言う噂もあると、また、それも楽しみ。
しかし、この作品は総てのヘヴィーロック好きにおすすめできます。


関連リンク:
A Perfect Circle
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EAT THE ELEPHANT [CD]
発売元 : BMG
発売日 : 2018-04-20 (1CD)
売上ランク : 20172 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,365 在庫あり。
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久しぶりに KINO で "RADIO VOLTAIRE"



KINO

KINO は、新生It Bites など多くバンドで活躍する John Mitchell を中心としたプロジェクトバンド。デビューアルバムは、いつはすでにそんなに立っていたのかという13年前で、超絶久しぶりに2ndアルバム "RADIO VOLTAIRE" がリリースされたので聴いてみた。


盤石

It Bites でも展開している聴きやすいポップな要素を表面に持たせつつも、複雑な構成を持つ展開を内包させるサウンドは、この2ndでも健在。
また、John Mitchell の何とも言えない声質とメロディーの優しさが相まって、平穏な空気が作られていくようなサウンドは、このアルバムでもやはり健在。まさに盤石の作品と言える。


聴きやすく

とっても聴きやすいアルバムなので、正直言って、プログレファンだけではなくて、多くのロックファンに受け入れやすいサウンドだと思う。
ノリもいいし、メロディーも美しいし。こういう上質なポップロックがもっと多くの人に聴かれる時代であればいいのにと思うけれども、ストリーミングな時代にはどんなんだろうか?


いずれにせよ

まぁ、いずれにせよいい作品です。Marillion などポンプと言われた時代のサウンドが好きなプログレファンには溜まらないポップとプログレのバランスだと思います。


関連リンク:
Kino - Radio Voltaire (Special Edition CD Digipak)
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RADIO VOLTAIRE
発売元 : INSID
発売日 : 2018-03-23 (1CD)
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¥ 2,252 在庫あり。
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スーパーバンド Sons of Apollo をやっと聴いてみた



Sons of Apollo

またもや登場した、Mike Portnoy を中心とするスーパーグループが、Sons of Apollo。メンバーは、Mikeに加えて、 Derek Sherinian, Billy Sheehan, Ron "Bumblefoot" Thal, Jeff Scott Soto の凄腕5人組。
そのデビューアルバム Psychotic Symphony をようやく聴いてみた。


意外と王道

サウンドは、ボーカルを中心に据えた、王道ヘヴィーメタルな感じがするのは、ある意味意外なところ。もっと変態で変則的なサウンドが出てくるかと思ったけれども、リフの重さに、軽快なドラミングとうなるキーボードが絡む感じが、しかし、結構メロディアスなメロディーラインを適度に装飾していて、疾走感やノリの良さは破綻させないままのサウンドとなっている。
なので、聴き応えのあるサウンドである一方で、結構親しみやすいサウンドでもある。


プログレ感はなく

このメンツだと、どうしても、プログレメタル系なところを期待したくなるけれども、サウンドの構成という意味では、プログレ色は薄くて、先述のとおり、王道なサウンド。どちらかというとテクニックを存分に発揮しながら、アンサンブルとソロを適度に織り交ぜた、わかりやすいインスト構成を強く意識しているという印象。


なかなか

その意味では、テクニックに裏打ちされた良質なヘヴィーメタルといえるサウンド。なので、かなり多くの人に受けるサウンドだと思う。プログレメタルファン以外にもお勧めできる良作です。

関連リンク:
Home - Sons of Apollo Website
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サイコティック・シンフォニー
発売元 : SMJ
発売日 : 2017-10-25 (1CD)
売上ランク : 3522 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,700 在庫あり。
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プログレッシブでエレクトリックな新世代 Perfect Being



Perfect Being

今回紹介する Perfect Being は、アメリカのプログレ系バンド。彼らが、かの Inside Out に移籍してのデビューアルバムにして、バンドとしては3枚目の作品になるアルバム Vier がリリースされていたので、聴いてみた。


大曲

見た目上18曲あるけれども、その内容は、4っつの組曲からの作品で、伝統的なプログレッシブロックな大曲指向から、まずは、食指が伸びる。
明るいトーンと構築美をもつので、YES的とも言えるけれども、サウンドの方は、かなり、テクノロジーを導入していて、エレクトロニカサウンドやコーラス処理をしてくる一方で、よりバンドの色合いが強いサウンドとコーラスワークまでと、この組曲を存分に表現するために、様々なスタイルのサウンドを持ってきている。


一方で

特に冒頭は現代的なエレクトロニカな処理が強く感じられるけれども、途中からは、Moog や Melllotron サウンドも持ってきていて、アナログ感の強いサウンドであり、より叙情を感じさせる曲調になる。このあたりも組曲でのサウンド表現力といえるだろう。


表現力

そういった様々なサウンドを活用しながら、テクニカルさというよりは、表現力を感じさせるのがこの作品の出来。もちろん随所にテクニックを感じさせるとこともあるけれども、このバンドの魅力はそういったテクニカルな要素問いよりは表現力。
このあたりも、ある意味ではトラディショナルなプログレバンド的とも言える気もする。


お勧め

というところなので、現代的な変則ミクスチャーバンドと言うよりは、そういった要素を持ちつつも、トラディショナルな構築美を踏襲した新世代バンドといえる印象。なので、往年のプログレファンにも聴いていただきたい作品です。


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Perfect Beings
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Vier
発売元 : Imports
発売日 : 2018-01-26 (1CD)
売上ランク : 44489 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,199 在庫あり。
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伝説の Isildurs Bane 新作 Off the Radar



Isildurs Bane

Isildurs Bane は、スウェーデンプログレ系バンド。どちらかというと、王道プログレというよりは、アヴァンロックな要素も含む、独自の世界を持ったタイプのバンド。ボーカルを含むポップなサウンドもあれば、よりシンフォニックなインストであったり、ジャズ系バンドとの共演だったりと幅広いサウンドを作り上げる。ここしばらくは活動はあるもの、アルバムは出していていなかった彼らですが、Steve Hogarth との競作で復活すると、単独アルバムとして、Off The Radar もリリースしたので、早速聴いてみた。


らしさ

アルバムは彼らのらしさがふんだんにこもっているそれ。マリンバ系のガキや管楽なども加えつつ、先端技術も導入して作り上げている彼らのサウンドは健在で、とても面白い音を紡ぎ出している。
そして、それらのテクニカルな演奏が、テクニックに終わることなく、リリカルで情緒豊かな世界を描けているのがまた彼ららしく、聴いている上での楽しさにつながってくる。


インスト

今作では、ボーカル曲のないインストサウンドなので、ポップな要素はなく劇場的な音世界作りがメインの作品。その中で、この曲の構築性と適度なダルさは見事。


お勧め

彼らのサウンドの良さが改めて確認出来るすばらしい作品。彼らのファンは間違いなく聴くべき作品です。


関連リンク:
Isildus Bane
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Off The Radar
発売日 : 2017-12-22 (1CD)
売上ランク : 114627 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,917 通常1〜2か月以内に発送
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ノルウェーのアヴァンなジャズメタル Suburban Savages



Suburban Savages

Suburban Savagesは、ノルウェーのバンド。昨今ノルウェージャズロック系で面白いバンドを数多く輩出しているけれども、このバンドもかなり面白いバンド。タイトルが、/Kore Wa!というなんともまた、食指が伸びてしまうそれを聴いてみた。


アヴァンな

かなり捻くれたポップ要素を使うけれども、メタリックでジャズが根底にあるサウンドが面白すぎる。ちょっと空耳な感じのするボーカル曲も含みながら、なんともつかみ所のない世界を作り出している。爆発的なテクニックを見せつけるかと思いきや、おふざけ感を出したポップセンスを持ってきたりと、やりたい放題。アヴァンギャルドな変哲サウンドを好む人には溜まらないそれ。


シリアスさも

曲によっては、結構印象も変わってきていて、スペースロックみたいな印象の上記のようなへんてこポップな感じの曲もあれば、強いメタルサウンドをジャズで処理したようなシリアスなサウンドも含まれる。なので、一口にこんなサウンドとは表現しきれなくて、エレクトロポップとも言えそうな曲さえも含まれる。


ちょいと

ちょいとどころではなく、癖のあるバンドなので、何とも言えないけれども、はまる人には嵌るそれだと思う。結構やみつきになるへんてこ感。
とにかく独創性の高いへんてこサウンドを探している人には超お勧めのアルバムです。


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Suburban Savages
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Kore Wa!
発売元 : Imports
発売日 : 2017-06-16 (1CD)
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