アルゼンチンのストレンジポップ Catu KuÁ



Catu KuÁ

Catu KuÁ は、アルゼンチンのバンドで、Factor Burzaco のボーカリストによるバンド。ポップでアヴァンギャルドサウンドが面白いバンドで、その新作 Que Vengan Los Pájaros を聴いてみた。


へんてこ

簡単に言うと、へんてこポップサウンド。アンニュイなキュートさのある女性ボーカルのスタイルに、ちょっとけだるさのある力を抜いた感じな演出のあるバックバンドのスタイルが重なって、とっても独特なポップサウンドを作り出している。


身をゆだねて

サイケなところまでは行かないしポストロックな感じもないのだけれども、もう少し覚醒度は高めながらも、夢うつつな雰囲気が漂っていて、そのサウンドの中に身をゆだねてしまうととても気持ちがいい。


ストレンジ

ちょっと変わったサウンドを追い求めているような方には、うってつけだと思う。ストレンジなポップサウンドがなんとも中毒性があります。
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天使と悪魔 Rolo Tomassi の儚さと轟音



Rolo Tomassi

Rolo Tomassi はイギリスのバンド。2005年にデビューしていて、すでに5枚のアルバムをリリースしている。Spence 兄妹を中心としたバンド。
その2018年作品を Time Will Die and Love Will Bury It を聴いてみた。
私は、このバンド知ったのは最近なんですが、下記のYoutubeで衝撃を受けて、このアルバムを買ってみたのです。


Rolo Tomassi - Aftermath (OFFICIAL)


Rolo Tomassi - Rituals (Official audio)


ポスト・スクリーム

バンドをあえてジャンル分けをするとどうなるかですが、これが難しい。
特にこのアルバムは、アンビエントなポストロック色もあれば、変則的な拍子使いで、マスロックともプログレッシブロックともいえそう。だけれども、デスボイスと轟音で責め立てるハードコアサウンドに豹変したりもするから、おするべし。


天使と悪魔

まるで、天使と悪魔のようで、女性ボーカリストがクリアボイスとデスボイスを使い分けて、それに呼応して、バンドサウンドも音響系からデス系へと変形する。
煽られるようにして感極まった感情は、次の瞬間に破壊的なカタルシスを感じさせるヘヴィネスの中に突っ込んでいく。


この落差

この落差が溜まらない。両極に揺さぶられる感情は、しかし、まさに感情そのものであって、もう、身をゆだねないではいられない。
Sigur Ros と Meshuggah を続けざまに聴かなくても、このバンドの中にそれぞれが収まっているというそんな感じ。


超絶お勧め

来日公演もしたこともあるようなので、知っている人は知っているバンドだとは思うけれども、まだ日本での知名度は高くないかもしれない。
どういう人にお勧めできるか難しいけれども、幅広い音楽を聴きながらも、ポストロックからメタルコアな感じまでも受け付けられる人なら、一聴の価値はあると思います。


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Devin 様は相変わらずの楽しさです



Devin Twonsend

圧倒的すぎる才能で、ボーカル力とギターテクを操りつつ、重厚なサウンドのプロデュース力でも知られる Devin Townsend。
その新作 EMPATH を聴いてみた・


にわとり

いきなり、コケコッコーから始まるというサプライズからの導入。
そこからは、正に、Devin Townsend 満開。
ノリが良くて楽しくて、重厚で、そして、複雑で。あれやこれやの手法の音作りで、とにかく遊園地のような楽しさのサウンド。ジェットコースターのような高速さから、メリーゴーランドのような華やかさまで。


轟音

ポストロック系の轟音とはまた違うんだけど、Devin 特有の音の分厚さが、これがまた心地よくて、音の洪水が襲ってくるような、それでいて色合いの多い轟音が押し寄せてくる感じは、溜まらなく心地よい。


あいかわらず

いや、相変わらず傑作です。この才能は恐るべし。
聴きやすくて、でも複雑で何度でも楽しめるこの感じ。
やっぱり凄いですね、Devin様。

「未来の回想」は時間を切り裂きながら



シギズムンド・クルジジャノフスキイ

ソビエト時代のウクライナの作家、シギズムンド・クルジジャノフスキイ 。
ソビエト時代には、作家としては注目されることはなかったが、死語になって、再評価されてきている作家。
いくつか邦訳がでつつあるが、そのうちの一つ、「未来の回想」を読んでみた。


回想録

シュテレルという希有な人間の回想録。タイムマシンを作り上げて時間旅行をする人物。
時間と空間の概念を分析しながら、時間旅行の可能性について思慮を深め、そして、それを可能とするマシンを作り上げようと努める。


いくつもの

しかし、それを実現する上での困難がいくつも訪れる。その困難を乗り越えて、遂に時間切断機は完成する。


主人公は、遂に旅に出る。それは一体何のためなのか、自分自身の理論の確かさを確認したいのか、それとも、時間から逃走しようとしているのか、いや、それとも、時間から逃走しようとしているのは現実の方なのか。


出版

時間を物理的に捉えきった果に出来上がったタイムマシンの観念的意味とは。
そして、30年出版されなかった小説が、物語の中では出版社に持ち込まれるものの。


霧がかった

一方で、文章は、その観念と数式の難しさが故か、そして、回想録という体裁をとっており、かつ、主人公が描写しきらないことも相まって、文章そのものも、切断されているように感じられる。
現実を生きること、生きないこと。霧がかった先の見えない希望。


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邪悪な香りが響く PoiL で Sus



PoiL

フランスのバンド PoiL。Rock In Opposition にも出演しているので、知っている人は知っているバンドだと思う。全面的に歪みまくったサウンドとフラットトーンでのボーカルスタイルから、邪悪感を強く感じさせる独創性の高いサウンドが特長。そんな彼らの Sus を聴いてみた。


ねじれる

音は、ねじれまくっている。最早リズムがよくわからなすぎるぐらい終始ねじれている。ギターレスでキーボードとドラム、ベースのトリオだけれども、いわゆるキーボードトリオとは全く違う音。構築美という要素と正反対にいる、破壊美とも言うべきそれ。


ごりごり

時に、静かなパートも交えているのだけれども、まぁ、いずれにせよ、混沌の雰囲気には変わりがない。随所にゴリゴリと攻めまくるサウンドが差し込んできていて、前衛芸術の様相が多分に漂っている。
これが好き嫌いの分かれるところだろうし、これが、Rock in Opposition バンドであるという証でもあろう。


好きな人は

なので、Magma を中心として、独特の世界を築きながらも、テクニックに裏打ちされた混沌が好きなタイプの人には、非常に受け入れられるサウンドだと思うのですが、壮ではない人には溜まらなく変なサウンドに過ぎないだろう。聴く人を選ぶバンドだけれども、嵌ると抜け出せなくなります。


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Sus | PoiL
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ノルウェーの独自な世界 Panzerpappa



Panzerpappa

Panzerpappa は、ノルウェーのバンド。ノルウェーからは、このところ、ジャズ含みの面白いバンドが、メジャーどころだと、Jaga Jazzist だとか、マイナーなところでも、Elephant9 だとかと、多く出てきている。そんな面白いサウンドを見せるもう一つのバンドが、Panzerpappa。このたび、新作 Summarisk Suite がリリースされたので聴いてみた。


ミニマルでチェンバーで

静謐なムードの中に、チャンバ-ロックのようなミニマルサウンドが響き続けるような展開。テクニックを押し出すというよりも、様々なフレーズを組み合わせながら、独特な雰囲気を作り上げていくという作品。


響き

そのような作品と言うこともあり、各楽器の響きの美しさがより際立っている。ギターの音色やキーボードの音色の伸びていく響き渡りが心地よい。
そして、時のそのような静謐な世界を突き破り高速アンサンブルに入っていくところの雪崩の打ち方も、聴いていて迫力を感じて楽しめる。


近代プログレ

現代のアップデートされたチャンバ-ロックという印象の作品。
メタルよりではない、チャンバ-なインストが好きな方には、とてもおすすめできる作品です。


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(1) Panzerpappa - ホーム
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ちょっと不思議な、GG風バンド Lost Crowns



Lost Crowns

ある領域では知られているミュージシャンによって結成されているらしい、英国のバンド。各メンバーの今までの経歴は、私はあまり知見が無くわからない。そんなバンド Lost Crowns のデビューアルバム Every Night Something Happens がリリースされていたので、聴いてみた。Bandcampでデジタルを入手しました。


Gentle Giant風

最近のバンドというと、Post風味をまぶしたりして現代的な特徴を出してくるバンドが多いけれども、このバンドは、むしろ古風な様子をしっかりと残しているところに、個性を見せるタイプ。
全体的な雰囲気には、Genesis のような趣を持ちつつ、複雑コーラスと小刻みなフレージングは、 Gentle Giant を思い起こさせるサウンド


繰り返し

繰り返しを持つフレーズを使ってくるあたりは、レコメン的な退廃感も少しする。変拍子を絡めた細かいフレージングでの演奏は、一定の緊張感を持たせつつも、全体的には、テンションを上げるわけではなくて、落ち着いたトーンを保つ、特にボーカルによる表現が、心地よくもある。


落ち着いた

というところなので、落ち着いた雰囲気ではあるものの、実は仕掛けが満点という作品。昨今のアップデートされたトレンドとは違う雰囲気なので、古くからのプログレファンには、とても心地よい作品だと思います。

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